年内のトレードはもうないと思っていたが、相場は本当に分からないものだ。大納会を明日に控え、意外なところでトレードのタイミングが訪れた。まず振り返りも兼ねて今年の日足チャートも記録しておこう。
コロナショック後に大きな変化が見られたのは8月の08SQ。08SQ以降のIVは立ってもさざ波程度のもので、直ぐに消えてしまう。だからロング系スプレッド戦略は本当に苦労する相場付きだった。「環境の変化」とは恐ろしいもので、「プロテクティブ・プット」を繰り返し組んでいるだけで面白いようにキマりまくっていた今年前半のマーケットがウソのよう。わたしはガチャついた相場の方が好みでトレードしやすいと感じているようだ。
だから今年の夏から秋にかけてのマーケットでは取れても微益かトントンという始末で、全然利益を上げられなかった。だから次の「環境の変化」が見られるまでトレードはお休みしようと思った。さざ波が数か月と続いていれば、「もう飽き飽きだよ勘弁して」というのが本音。
Youtube動画【オプション取引の○○をざっくり解説】シリーズ
そして良い機会なので、1本動画を作ってみようと思い立った。オプションの解説動画の制作は以前から考えていたのだが、全て手作りなので考えていたよりずっと苦労が多かった。しかし気合を入れて作ったので、我ながら良いものが出来たと思っていた。
さらに2本目も出来てしまった。
ああ、3本目も出来てしまった。
そんなつもりではなかったのだけど多くの教科書を敵に回してしまった感があるが、3本とも素人なりになかなか良い動画が出来たと今でも思っている。と同時にYouTubeとはなかなか厳しい世界であることを実感する。再生数がマジで伸びない(爆笑)。だからご覧いただいた皆さまには本当に感謝しかない。ありがとうございます。
YouTubeの世界ではたかが3本程度で再生数を伸ばすも何もないことは知っているが、1本作る労力を考えるとわたしの力量で動画をポンポン量産するのは不可能に近いと感じた。毎日うpしているYouTuberの方々は、いったいどうなっているの???
ありったけの情報を詰め込み自己満足動画になってはいけないし、内容はそこそこに再生数を求めてクソ動画を連発しても、それはそれで迷惑な話だ(そういうチャンネルあるあるですよね)。そんなこんなで4本目はペースを落としてゆっくりと現在進行中。最終的な評価は視聴者の皆さまが決めること。再生数など考えず、とにかく「観て良かった、タメになった」と思っていただける動画にしていきたい。
マーケットの話に戻そう。次に大きな「環境の変化」が訪れたのは10月末。今年最大のイベントだった米大統領選挙の前後から、世界的に大変な大相場に突入した。ダウは30000ドルを超えて史上最高値を更新中、先物は30年ぶりバブル後高値の27000円に到達しようとしている……というここまでのマーケットの大まかな内容からの、今日の東京市場。
日々の市況は【つぶやき録】として別のページにまとめているので、こちらも参考にしていただければと思う。
前置きが長くなってしまった。それではオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。
2020.12.29(火)10:20 プロテクティブ・コール 東京市場オープン
さて久しぶりのトレード・レポート。今日は12月29日の火曜日、12月権利落ち日の東京市場がオープン。
昨晩NSは特に目新しい材料はないが、先物は東京市場の寄り付きから、ここ最近のレンジの上限であった27000円を一気にぶち抜いてきた。「HLバンド」のHラインも上抜け、等倍アノマリーによれば+500円に届くだろう。
薄商いの中、先物は30年ぶりの高値抜け、スピードの割にコールは未だ大して盛っていない。スマイルカーブが「上げのP盛りC剥げ」型となっているこのタイミングで「ギルドの訓え・三対二の法則」に従い「いつものアレ、プロテクティブ・コール」を入れていこう。
この様子なら後場引けまで先物の踏み上げが続き、呼応してコール売玉の絶賛買い戻しのIV盛りが見込まれるという「プロテクティブ・コール」にとって最高の環境で、「上げの全盛り」も見込める。そうそう悪い結果とはならないだろう。いや、何なら確信的に悪い結果になる気がしない。このタイミング、絶対に覚えておきたい(ボラティリティ・トレード 的)超基本の「プロテクティブ・コール」(味変とトッピングはあなた次第で一億通り)。
デルタはニュートラルに調整、わたしの好みでいつもは微ロングに傾けるところだが、今日は先物の上昇ペースが速くプラス値のガンマとベガがスプレッドの評価の底上げを手伝ってくれるだろう、という思惑(再:味変とトッピングはあなた次第で一億通り)。「ボラティリティ・トレード」×「ガンマ・トレード」ということ(2020.12.30追記)。
2020.12.29(火)14:35 東京市場午後
東京市場の午後は先物一段高+3%、+800円。「HLバンド」のHラインからの倍プッシュを達成し、なお上伸。
まもなく大引け、これまた返済するに完璧なタイミング。引け前最後の先物上昇とコール売玉の買戻しの波に乗せ、この機を逃さず返済してしまおう。
NSに更に上伸することが見込めそうだが、基本的かつトータル的にここはスケベ心は起こさないほうが無難だと思う。場替わりで流れが変わることは多いし、タイミングがあればまた組み直せば良いのだから。何よりもオプション・ロングは生モノ、乗った評価が萎むのはとても早い。
2020.12.29(火)14:40 全返済
全返済。今日の【つぶやき録】にオプションボードのスクリーンショットを載せておいた。「上げの全盛り」には至らなかったが、コールのプレミアムはほぼ倍となっていることが良く分かる。それでは次のタイミングを狙っていこう。
2101C28500 @+2枚 15.00円 → 返済 50.00円 (+70,000円)
2103M @-1枚 27190.00円 → 返済 27570.00円 (-38,000円)
今回確定損益 +32,000円
合計確定損益 +32,000円