今回も繰り返し仕掛けている「プロテクティブ・プット」のレポート。2002SQ以降から前号までのレポートの続きとなるので、これまでの経緯と詳細は過去レポートを遡っていただければと思う。
なお今回のレポートのNSのスマイルカーブの変化を高速再生し6時間を1分(360倍速スマイルカーブ)にまとめたので、合わせて確認していただければと思う。もし気に入っていただけたらチャンネル登録もお忘れなく!
それではオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。今夜も「ボラティリティ・トレード」祭りだぞ!
2020.02.22(土)05:10 プロテクティブ・プット NY市場クローズ
先ほど「プロテクティブ・プット」を返済(前号のレポートを参照)した。NYタイムが引けるタイミングで再度「レーダーが反応」、「プロテクティブ・プット」を再エントリーし、週末の三「連休」を「週越え」していこう。なお先物の下落に伴い、プット買玉のストライクは(前号のレポートのケースよりも)更にOTMにずらした。
既にIVが高いところを買うことになるので、週明け先物反騰・IV大剥げリスクを警戒しつつポジションはいつも通り(いつもよりも)小さく取っていこう。
前号のレポートはこちら。
2020.02.25(火)08:45 まもなく東京市場オープン
超弩級の「おはぎゃー」。昨日、東京市場がのん気に休んでいるうちに世界の株価は大変なことになっていた。
三「連休」明け火曜日の東京市場がまもなくオープン。昨日は「コロナショック」と言える世界同時株安。ダウの引け値は-1031ドルと史上三番目の下げ幅(下落率ではない)。CME日経225は最安値22075円(-1225円)を付けた。VIXは25ポイント。
さて大変な状況での週明けとなってしまった東京市場はどのような展開となるか見ていこう。サーキット・ブレーカー(CB)の参考値は以下を参照。
いちおうコレ置いときますね^^
日経225先物3月限
◆2/21(金) 【終値 23300円】
◆2/25(火) サーキット・ブレーカー発動
・通常時制限【8%】21435円
・第一次拡大制限【12%】20500円
・第二次拡大制限【16%】19570円※手計算なので正確でないかもしれません。ご利用の際ご自身でJPXでご確認下さい!
— 上野原土下座ゑもん🐾ゑもんレポート/日経225オプション (@Emon201) February 24, 2020
2020.02.25(火)09:10 東京市場オープン
「50円は誤差」状態で荒れ狂いながら東京市場がオープン、寄り付き-840円の下窓でスタートした直後は-1000円(-4%)超、この時間はおよそ-800円安。しかしプットIVは金曜NY引けと同水準で全く盛っていない。ダウ-1000ドル、VIX25ポイントをやった翌朝とは思えない静かなボラティリティ(IV)の状況に困惑中。
ホールド中の「プロテクティブ・プット」の評価もベガ益はなく、ガンマ益のみ。それともリバウンド局面でようやく盛り出すパターン(上げのP盛りC剥げ)なのか……。
いずれにしても感覚的にはナニかドコかがウソくさいマーケットになりつつなぁといった印象ではあるが、違和感の修正に努め「環境の変化」に気を配っていこう。とりあえず今のところはポジションはアレコレとイジる状況でもないので放置でいってみよう。
2020.02.25(火)15:00 東京市場クローズ
東京市場クローズのこの時間、先物-720円(-3%)。IVはジワジワと盛り推移、プットIVに関しては日中で最も高い位置にいる。
先の寄り付き時点のポジション画像と比較すると、先物は+100円ほど上昇しているにも関わらず、プットのプレミアムは高くなっている。このことからもプットIVの上昇によりスプレッドにベガ益が乗ってきているということがわかる。
この感じだと下落調整はまだ終わっておらず、一段下がありそうに思える。ホールド中の「プロテクティブ・プット」は無調整でこのままNSに持ち越していこう。早ければ今晩NYタイムにも先物とIVは再度刺してくるはずだ。
2020.02.25(火)19:35 欧州市場午前
欧州市場は+1%ほどで始まったがプラス圏を全て溶かしマイ転、この時間は-1%程度となっている。先物は-300円(-1.3%)、今日の日中の寄り付き直後の安値まで@100円程度まで迫っている。IVも合わせて超敏感に反応しており既に+2%ほどの全盛り。
ホールド中の「プロテクティブ・プット」のデルタはショートに傾き、ペイオフダイアグラム山の左斜面の登攀を再開している。この先の勾配は徐々にキツくなるが、(+)ガンマと(+)ベガの相乗効果でここから更に吹き上がれるか否かはこの後の先物の動向次第だ。
「それでは返済していこう」と言いたいところではあるが、今回ばかりは(前号のレポートもそんな感じだったが)アホボラ相場に発展することに賭けてしっかりとポジションを握りしめていこう。さて、NYタイムまで気絶する。
2020.02.26(水)01:20 NY市場午前
気絶投資法、成功。NYタイム午前のこの時間、ダウはプラス圏から一気に-300ドル(-1%)超までマイ転してきた。欧州株は-2%目前。先物はザラ場安値22260円を割り込み-500円(-2.3%)超、日足200SMA(22160円)と並ぶ。IVはおよそ+3%で推移。今日も債券は一段と買われ金利は一段低下、世界の株価は全面安の流れだ。ドル円は110円割れ目前、VIXは26.67ポイントまで高騰。
矢継ぎ早に書き殴ったのは、プライスアクションから目が離せないからだ。過去レポートでも書いた通り、「環境の変化」の目安として「VIX20ポイント」という閾値を気にしていこう。
「VIX20ポイント」という閾値?
2020.02.26(水)01:50 NY市場午前
ん?米株は反発を始めたかもしれない。「ErisP」もカックン?しかし未だマーケットには「セリングクライマックス」の挙動が観察できない。でも今日はここまでなのかもしれない。下げが強烈なら上げも強烈なものとなる、頭に不安が過った。とりあえず一旦返済体制に入っていこう。
2020.02.26(水)01:55 全返済
全返済。引き続き「ボラティリティ・トレード」祭りはまだ終わらないぞ!ということで次のタイミングを狙っていこう。
2003M @+2枚 23140.00円 → 返済 22210.00円 (-186,000円)
2003P21000 @+3枚 48.00円 → 返済 210.00円 (+486,000円)
今回確定損益 +300,000円
合計確定損益 +300,000円