前回のレポートは先物の下落により利益が乗るパターンの「リバース・プット・カレンダー・スプレッド」だった。
今回のレポートは先物の上昇により利益が乗るパターンの「リバース・プット・カレンダー・スプレッド」……と思いきや、利食いの先延ばしによりまさかの評価益消滅。
結局、期近はSQを迎え失敗に終わった「リバース・プット・カレンダー・スプレッド」の、リカバーを行っていったレポートとなる。乗っては消えていく「リバース・プット・カレンダー・スプレッド」の評価益の様子をご覧いただきたい。
前回の先物下落パターンと、今回の(評価益を手に入れることはできなかったが)先物上昇パターンのレポートを書くことができたので、リバース系スプレッドは優秀なスプレッドの一つであることがお分かりいただけたと思う。
ただし前回のレポートで書いたように、成功させるにはいくつかの条件が揃わなければならない。リバース系スプレッドの詳細は前回のレポートにしっかり書いたので今回は割愛。ご興味がある方は、ぜひ前回のレポートを参考にしていただければと思う。オススメのレポートだ。
それでは現場の様子を詳しく見ていこう。
- 2019.07.10(水)17:40 リバース・プット・カレンダー・スプレッド 欧米市場午前
- 2019.07.10(水)20:40 増玉1セット NY市場オープン
- 2019.07.10(水)23:05 NY市場午前
- 2019.07.11(木)09:20 カバード・プットに変形 東京市場午前
- 2019.07.11(木)14:00 ミニ売り増玉 東京市場ランチタイム
- 2019.07.13(土)05:00 NY市場クローズ
- 2019.07.16(火)11:40 ミニ売玉一部返済 東京市場ランチタイム
- 2019.07.17(水)15:50 東京市場大引け
- 2019.07.18(木)09:10 プット売玉返済 東京市場オープン
- 2019.07.18(木)09:30 プット売玉再エントリー 東京市場午前
- 2019.07.18(木)12:20 東京市場午後
- 2019.07.18(木)12:55 全返済
2019.07.10(水)17:40 リバース・プット・カレンダー・スプレッド 欧米市場午前
日中のIVは期近・期先共に「全盛り」。今晩はパウエルFRB議長議会証言と「FOMC」議事録という重要イベントが控えている。
「リバース・プット・カレンダー・スプレッド」をエントリー。最初は小さくエントリーし、タイミング次第で乗せていこう。
この後に重要イベントを控えていることから、(上か下かは分からないが)一方的な動きが起きる可能性は高く、また明日は最終売買日というタイミング。この場合のリバース系は最も理に適った戦略の一つではないだろうか。
2019.07.10(水)20:40 増玉1セット NY市場オープン
期近2%を超す「全盛り」、これはスゴイ。「リバース・プット・カレンダー・スプレッド」を1セット増玉。
2019.07.10(水)23:05 NY市場午前
パウエルFRB議長の議会証言テキスト公表によりダウ急伸、日経225先物も連れ高。ポジションの評価益は一気に膨らんだ。
2019.07.11(木)09:20 カバード・プットに変形 東京市場午前
1907月ギリ最終売買日。昨晩の米主要三指数はNYオープン後、パウエルFRB議長の議会証言テキスト公表を材料に、史上最高値を更新。しかしその後に失速し、結局まさかの全戻し。
あのままの流れで上昇が続くと見てポジションを引っ張ってしまった。まさか全戻しするとは思わず、読みが浅かったことに「猛反省」。相場って本当に分からない。ポジションの評価益はほとんど消滅した。
期近プットを返済し「ミニ売り」を当て、ポジションは「カバード・プット」に変形。オプション・ロングからオプション・ショートへ「ドテン」した格好。昨日から重要イベントに向けてIVは盛ってきたので、イベント通過により剥げ進み先物もレンジ感が強まるはずだ。しばらくこれで様子を見てみよう。
1907P21250 @+5枚 18.80円 → 返済 8.60円 (-51,000円)
今回損益 -51,000円
合計損益 -51,000円
2019.07.11(木)14:00 ミニ売り増玉 東京市場ランチタイム
2019.07.13(土)05:00 NY市場クローズ
昨晩のダウは27000ドルを付け、史上最高値を更新。本日、1907SQ値は21742.57円で決まった。NSに入り先物は停止している。ポジションは「カバード・プット」を三「連休」の「週越え」。
2019.07.16(火)11:40 ミニ売玉一部返済 東京市場ランチタイム
三「連休」明けの月曜日の先物は、金曜終値21565円とほぼ同水準でスタート。IVはキレイな「下げのP剥げC盛り」。
「ミニ売り」玉を一部返済し、ニュートラルに「デルタ調整」。「カバード・プット」をホールド。
1909M @-2枚 21530.00円 → 返済 21500.00円 (+6,000円)
今回損益 +6,000円
合計損益 -45,000円
2019.07.17(水)15:50 東京市場大引け
昨日から先物・IV共に全く動きナシ。「カバード・プット」をホールド。
2019.07.18(木)09:10 プット売玉返済 東京市場オープン
昨晩の米株の下落を受けて、東京市場も下窓でオープン。何やら怪しい雰囲気になってきた。プット売玉を返済。ポジションは「ミニ売り」のみとなった。後ほど調整していこう。
1908P21250 @-2枚 215.00円 → 返済 220.00円 (-10,000円)
今回損益 -10,000円
合計損益 -55,000円
2019.07.18(木)09:30 プット売玉再エントリー 東京市場午前
先に返済したプット売玉のストライクを20500円にスライドし、再エントリー。
2019.07.18(木)12:20 東京市場午後
IVは2%の下げの「全盛り」。プット売りを再エントリーしたばかりだが、オプション・ショートのホールドを続けるのはここまでのようだ。面倒なことに巻き込まれる前に、後場タイミングを見て返済をかけていこう。
2019.07.18(木)12:55 全返済
全返済完了。次のチャンスを探っていこう。
1909M @-7枚 21555.00円 → 返済 21065.00円 (+345,000円)
1908P20500 @-3枚 73.00円 → 返済 115.00円 (-126,000円)
今回損益 +219,000円
合計損益 +165,000円