前回のレポートの続き。前回の「プロテクティブ・プット」から、今回は「カバード・プット」(ボラティリティ・ショート)→ドテン→「プロテクティブ・コール」(ボラティリティ・ロング)へとオプション・スプレッドを組み替えて「ボラティリティ・トレード」を行った。
今回も基本的には前回のレポートと同様の手筋を繰り返しているだけなので、詳細について今回は割愛。それではオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。
2019.10.03(木)03:10 カバード・プット NY市場午後
先ほど前回のレポートの「プロテクティブ・プット」を返済した。前回のレポートは以下のリンクからどうぞ。
その後は21250円手前で下げ止まったのを確認し「カバード・プット」をエントリー。ポジションを「ドテン」した格好だ。盛り盛りとなったATMを売っていこう。
画像からも見て取れるようにスマイルカーブの形的には、キレイにP盛り<ATM盛り<C盛りとなっている。つまりしっかりとskewが寝ている状態で、本来なら「プット・バック・スプレッド」と行きたいところ。
しかし「流動性のないこの時間にオプションを約定させるのはツラい」関係で、小枚数のATMなら約定させることができるがFOTMプットは枚数が揃わない。よってこの時間に「プット・バック・スプレッド」を組むことは現実的に厳しいだろう。
skewが寝ている?本来なら「プット・バック・スプレッド」?どうして?、という方は以下のレポートを参考にどうぞ!
よって今はとりあえずATMを売っておきデルタ分のミニ売りを当て「カバード・プット」としてホールド、後は明日の東京市場が寄り付いてから流れを見つつ再考しよう。
2019.10.03(木)09:35 東京市場オープン
明けて東京市場がオープン。先物は昨晩NY市場の安値付近で100円幅の乱高下。IVは剥げ推移。ポジションは「カバード・プット」をホールドし様子を見ていこう。
2019.10.03(木)20:40 欧州市場ランチタイム
NSのこの時間になって先物は昨日・日中安値の21250円を割り込んできた。合わせてIVも上昇。ここら辺でホールド中の「カバード・プット」は一旦返済をかけていこう。
2019.10.03(木)21:25 全返済
全返済完了。様子を見ながら前回のレポートと同様の手筋でNYタイムのオープンを狙っていこう。今日は23:00に注目のISMのアナウンスが控えているのでマーケットが動意付くかもしれない。
1912M @-4枚 21310.00円 → 返済 21230.00円 (+32,000円)
1910P21250 @-1枚 240.00円 → 返済 250.00円 (-10,000円)
今回確定損益 +22,000円
合計確定損益 +22,000円
2019.10.03(木)22:30 プロテクティブ・コール NY市場オープン
先ほど「カバード・プット」を返済し、今度はNY市場のオープンで「プロテクティブ・コール」をエントリー。ボラティリティ・ショートからボラティリティ・ロングへオプション・スプレッドを「ドテン」した格好。この後のISMのアナウンスを控えて、マーケットは少し荒れてきた。
2019.10.03(木)22:40 ミニ売り増玉
ミニ売りを@-1枚増玉し「デルタ調整」。
2019.10.03(木)23:05 ISM非製造業景気指数ネガティブサプライズ
ISM通過、指標の悪化を受けて200円程の急落を見せる先物、一気に21000円を狙う展開。
早速「プロテクティブ・コール」に評価益が乗ってきた。しかしいくら何でもこの急落は過剰反応。先物は節目の21000円手前まで迫っているがプットが無反応であることが過剰反応であることを裏付けている。また日経・ダウ共に日足200SMAに到達、今日のこの動きで先物が21000円を抜けることはないだろう。
ということでリバウンドが来る前に「プロテクティブ・コール」は返済していこう。何度も繰り返し書いているが、盛ったIVはマーケットの反転であっという間に萎む。初弾必中、一撃離脱だ。
2019.10.03(木)23:15 全返済
全返済完了。再び短期的なトレードで良い結果が出せたのではないだろうか。次回も良くタイミングを狙い、基本に忠実に「ボラティリティ・トレード」をやっていこう。
1910C22000 @+8枚 15.63円 → 返済 10.00円 (-45,000円)
1912M @-6枚 21250.00円 → 返済 21060.00円 (+114,000円)
今回確定損益 +69,000円
合計確定損益 +91,000円