米中間選挙(2018)を意識した相場でのポジション取りを数回のレポートに分けて見ていこう。
2018.10.27(土)00:05 カバード・プット エントリー
米国市場はアマゾンの決算発表後に急落した。連日の大幅安である。日経平均は月初10月2日の27年ぶり高値から‐3700円のー15%しており、プラスで終えた日は5日間しかない。24000円台の滞在時間は僅か4日間。あのとき年内28000円だ30000円だ「ドヤ顔」で言っていたアナリストというか予想屋というか占い師の人たちがいたなぁ。
ご覧の通りの下げ連動盛り。
先ほど「プロテクティブ・プット」を返済した足で、「カバード・プット」をエントリー。急落後に盛った剥げを取りに行きます。ポジションは週越え。今週もおつでした。わたしは泥のように寝ます。
前号のレポートはこちらからどうぞ。
2018.10.29(月) 12:25 経過
週明け月曜日の東京市場、まもなく後場寄り。東京市場で大型決算が相次ぐが指数に主体性はなく、前日比を挟んで乱高下の値動き。結局、今晩のNS以降の動きを待つ展開。
金曜NYに「セリングクライマックス」っぽい下げでポジションを取った時が盛りのピークとなっている。今のところタイミングは良かったと言えるだろう。その後は前日比付近で小動き。
時間的影響を排除したスマイル。FOTMのクズ化が加速している。相変わらず期近のOTMプットが強く、スマイルに「コブ」が出現。「コブ」は一般的な2つ上のスマイルカーブの画像でも確認できるように、ボンマのピーク周辺に現れる。ボンマのピークに関しては覚えておくと効率的に利益につなげることができるので、以下のレポートも合わせて参考にしていただきたい。
底入れかと見せかけて安値を更新してきた先週までのパターンを今週も繰り返すことになるのか。値幅は大きいが、結局同じところを往来している東京市場では何とも言えない。こんな相場は相手にしない方が良いだろう。個別株でも物色しながらオプションポジションは放置。
23:10 経過
NYは上昇でスタート。短期的なレンジ上限の21500円に到達した。
微剥げ推移のIV。VIXは未だ22ポイント台と高止まりの状態。VIXは3日間20ポイントを下回ればショックは終息したとされる。
幾分デルタがショートに傾いてきたことで評価損益は悪化。値幅が大きく無駄な値動きが多いので、レンジ内の動きはなるべく無視したい。よって意図していちいちデルタ調整を行わない作戦だ。
今日のところマーケットは落ち着いてきているように感じるが、近く「二番底」を形成しに再び下落に転じると考えている。「アホボラは二度刺す」だ。しかし21500円を超えて上昇するようであれば、何かしらの調整が必要だろう。ポジションはホールド。
2018.10.30(火)14:15 経過
火曜日の東京市場の後場。昨晩のダウはプラス圏でスタートするもジルジリと溶かし、結局1%のマイナスで終えた。早朝にダウの下げに合わせて日経先物も一時直近安値20800円まで急落する場面もあった。下押しの場面があったらプット売の燃料を補充しようと思っていたのだが、朝の4時はさすがに寝てしまっていた。しかし東京市場の前場にはほぼ全戻し、昨晩NYスタートの21500円から700円下落し、800円上げるという本当に無駄な値動きであった。
先物は大きくリバウンドするもIVの剥げは進まず、警戒感が残っていることがわかる。
ポジションはデルタ・ショートが加速したことから損益は悪化。タイミングを見て何かしらの対応をしなければならない状況。
23:40 プット売増玉
NY市場がオープン。寄り付きこそ前日比付近で乱高下したが、その後堅調に推移。日経先物は前日比を挟んで乱高下。21500円のレンジは上抜けられず。しかしどんな動きも信用できない。
ダウは堅調に推移するも根強い下落警戒から一時+3%の大盛り。
程よく盛っていることから1811P200@-1枚74円、プット売増玉。プット売玉を補充してデルタ・ショートを緩和。
2018.10.31(水) 09:20 経過
東京市場寄り付き。ダウ+2.77%と堅調だったNY市場を引き続く流れ。寄り付き後21685円までリバウンド高値を更新した。そういえば本日はBOJだった。
昨晩は寄り付きから大盛りとなったが、下値不安が和らぎジワジワ低下。前日比付近で停滞している。VIXは23.35ポイントで未だ20%を上回っている。
ポジションはとりあえずホールド。
09:50 プット売増玉
謎に盛ってきたところでドル円がカチ上げてきた。レーダーが反応、遅れて先物も来るなコレ。プット売増玉1811P200@-2枚40.5円。プット売玉を補充、デルタ・ニュートラルへ。
14:30 経過
BOJは現状維持で無風通過。その後はジワジワと上昇を続ける日経先物。このj時間に21900円を付けてしまった。+2%の+420円。
そういえば気になるマーケット周期の話を聞いた。来年は「魔Feb」と「魔Oct」は覚えておいた方が良さそうだ。忘れないようにタグに入れておこう。
ザラ場中、上昇が止まらないことから「上げのP盛りC剥げ」が鮮明に。画像下の部分の15m折れ線チャートから、プットとコールのIV増減が連動していた昨晩NSとは、前場からガラっと環境が変わったのが一目瞭然。
この上昇に対し先ほどのプット売玉補充も空しく、デルタは再びショートへ。このポジションはいよいよ苦しくなってきた。エントリー時とは水準が1000円も変わってしまったので、これ以上手当てして何とかしようとするよりも、捨てて新たに出直した方が良さそうだ。まもなく22000円の節目に到達する。ヤレヤレの戻り売りによる反落と、P盛りが収まるタイミングを探しながら、逃走の姿勢で待機。
21:40 プット売玉乗り換え
NSはこれまで100円程度のレンジで特に動きナシ。
コールが微盛り、プットは前日比トントンで推移。
ポジションはプット売り玉を乗り換え。
1811P190@-3枚105.00円 → 返済8.00円 ( +291,000円)
1811P200@-1枚74.00円 → 返済29.00円 ( +45,000円)
1811P200@-1枚41.00円 → 返済29.00円 (+12,000円)
1811P200@-1枚40.00円 → 返済29.00円 (+11,000円)
返済コスト +359,000円
合計損益 +359,000円
そして、1811P210@-3枚115円、新規売り建て。デルタ・ロングへ。オプションではないけど1552を売りたくて毎日見ているけど、さすがに在庫は出ないですね。
中編へ続く……