この物語は2011年2月に書かれた古いレポートである。2011年と言えば我々日本人にとって忘れることができない年。そう、あの年に日本は「3.11東日本大震災」に見舞われたのである。
ベテランの日経225先物オプショントレーダー
今回のインタビューの主人公となる「KEN」氏は、「コロイ」氏と共に「3.11東日本大震災の一週間」という当時のトレーダーたちの混乱の様を描いたレポートにも登場しているベテランの日経225先物オプショントレーダーだ。
「コロイ」氏のインタビューレポートはこちら。
当時この「3.11東日本大震災」が原因で、「KEN」氏へのインタビュー・レポートの配信が1か月以上も中断した経緯がある。インタビューを行った翌月に「まさか」巨大地震に襲われることになるとは、いったい誰が想像していただろうか。
3.11東日本大震災は「ブラックスワン」ではなかった
しかし震災の前に行った「KEN」氏のインタビューの中で、彼は「常に(まさかに)備えること」の重要性に言及している。これは偶然ではない。彼は常に「ブラックスワン」に対してオープンにしていたということだ。
震災はマーケットにも大混乱をもたらしたが、「KEN」氏にとって「3.11東日本大震災」は「ブラックスワン」ではなかったと言える。常に「まさか」に備えていたからだ。それは前述のレポート「3.11東日本大震災の一週間」の中で語られている彼の言動からも伺える。
「ブラックスワン」はいつ来るかは分からないが、いつか来ることは誰もが分かっている。しかし多くのトレーダーは臭いものにでも蓋をするかのように、知らないフリをしている。しかし「KEN」氏は違った。
我々は「KEN」氏のような聡明なトレーダーを目指すべきではないだろうか。いや、そうならなくてはこの相場の世界で生き残って行くことはできないと断言して良いと思う。
それでは「KEN」氏のインタビューを綴っていこう。
「KEN」目次
以降、校正中。