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Ep0074【「KEN」第11話-マーケットに先物とオプションが揃っていて利用しない理由がない】

 
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週間トレーダーズ・トリビューン
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Ep0064【「KEN」第01話(目次)-ベテランの日経225先物オプショントレーダー】
この物語は2011年2月に書かれた古いレポートである。2011年と言えば我々日本人にとっ……

 

■証券ディーラーの面接はとても興味深いお話でした。

□とまぁ、そんなことをしているうちに無風状態だったマーケットに再びボラティリティが戻ってきたんだ。2009年の9月の末ごろからだったかな。僕の口座の資金は800万円から500万円まで減らしてしまっていたけど、そこそこ動きも出てくれてドローダウンを回復した。

 

そして年末には資金は1000万円に乗せていた。終わってみれば2年目も何とか年間でプラスに持っていくことができた。

 

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ドローダウンを回復

 

■それは素晴らしいことです。しかし相変わらず資金の変動は激しいようですね。

□そうだね。中でも12月の強烈な上昇局面はロングで回転を利かせて結構取れたんだ。2009年の前半は上昇相場で今までのデイトレ手法では苦戦したから、反省を踏まえて手法を試行錯誤したよ。

 

年の後半からはデイトレではなく、もっと時間軸を長くしたトレードを実践していたんだ。それが少しづつ形になってきた、そんな時期だったね。「これなら行けそうだ」と感触を掴んでからは細かい売買ルールを決めてシステム化した。

 

■現在の手法もこの頃に確立された手法が元になっているものですか?

□そうだね。今のやり方なら2009年初めのようなレンジ相場や無風状態のマーケットでも大きく資金を減らすことはないと思う。

 

■レンジ相場で損失が出るということは、つまりトレンドフォロー型のシステムということですか?

トレンドフォローだよ。並行して今まで通りのデイトレをやることもあるけれども、以前と比べてその回数は随分減ったよ。マーケットに巡行したポジションを持っているときは丸1日見ているだけ、なんて日も普通になってきたしね。

 

■2010年に、東証にアローヘッドが導入されましたね。その影響で短期売買は変わりましたか?

□大きく変わった。短期売買は確実に難しくなっているよ。証券ディーラーが大量に解雇されている、というニュースもあったよね。今年から大証にもJ-GATEが導入されるしね。

 

日経平均の先物は大証だけど※現先スプレッドによる裁定取引が働いてる以上、東証の動向も無視できないんだ。

 

現先スプレッド

現物価格(原資産価格)と先物価格のスプレッド。つまり東証の日経225平均株価と、大証の日経225先物価格の乖離のこと。

 

■短期売買に魅力がなくなったから、手法もトレンドフォロー主体に移行した、ということですか?

□いや、2009年の上昇相場・レンジ相場で負けから学んだ、というのが一番大きいね。でも東証アローヘッド導入の公示を見て「これは専業トレーダーとしては時間軸の長いトレード手法の確立が必要不可欠だ」とは思った。

 

大証も24時間市場化が進んでいる。時流でマーケットの仕組みが変わる以上、環境の変化に合わせたやり方にトレードも変えるしかない。取引所の文句を言っている人が大勢いるけど、それでは飯は食えないからね。文句や評論を言っている間に自分が変わってしまった方がよっぽど早い

 

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2010年は自分のやりたいことができた

 

■トレンドフォローは日経225先物に対して有効な手法ですか?

□市場の変化に柔軟という点ではトレンドフォロー手法は魅力的だと思うよ。昔からマーケットでは必ずトレンドが出るということに関しては普遍的じゃないかな?

 

しかしもしトレンドがでなくなったら、ポジショントレードでは利益を出すことができなくなるということなので、そのときはオプションを使ってデルタ以外を取りに行くしかないね。日経225はトレンドが出なくなる期間が比較的長く続くこともあるようだ。

 

■ちなみに昨年の2010年の成績はどうだったのですか?

□負け越した月が2ヶ月あったよ。大きく勝ち越した月が2ヶ月。残りの10ヶ月は少ない月もあるけれど勝ち越しだよ。

 

2010年が終わってみて上げも下げも取るべきところできっちりと取り負けてもいい局面で負ける。もちろん細かい反省点はあるけれど自分のやりたいことが実践できた、という感じで満足の結果だったよ。

 

■2010年の相場付きで負け越した月が2ヶ月だけとは、かなり優秀なトレンドフォローシステムだと思います。そのシステムは日経225先物だけでなく、通貨市場や商品市場にも使えますか?

 

□もちろんシステムの骨格は使えるよ。でも細かい仕様は変えないといけない。先物市場とスポット市場では取引ルールそのものが違うからね。今は通貨や商品もチャンスがあれば同じ手筋で取引を行っているよ。

 

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オプション取引を活用

 

■そのシステムは日足をベースにしていると思うのですが、適用するテクニカルは……。

□システムの仕様や取引ルールに関してこれ以上は言いたくないな。トレンドフォロー型だし、大まかな仕様はあなたのシステムと大体同じだと思うよ。申し訳ないね。

 

■わかりました。ではオプション取引について質問させてください。あなたは先物取引がメインですが、一緒にオプション市場を利用することもありますね?

□もちろん利用しているよ。マーケットに先物とオプションが揃っていて利用しない理由がないと思うけど。

 

■どのような方法でオプションを活用するのか教えていただけますか?

□僕がオプション市場に入るときは、「オプション特性」を利用して短期的な利益が得られるときだけなんだ。例えばIV(インプライド・ボラティリティ)急騰後の巻き戻しを利用したり、満期前の強烈なタイム・ディケイを利用したり、といった感じさ。

 

(次号につづく)

 

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