残念ながら現状では「ボラティリティ・トレード」について詳しく説いた書籍などは見当たらない。だから個人がその技術を習得しようとしても独学では難しいのが現状だ。
そこで以下の内容で【ギルド集会所】内に「ゑもんレポート附属ボラトレ特科教導隊」という新チャンネルを創設した。「ボラティリティ・トレード」という一種独特な相場術を習得したいという決意の志と圧倒的熱意を持った仲間だけが集う勉強会チャンネルだ。
以下はチャンネルより引用。
Emon
このチャンネルを新設した目的は、ゑもんレポートのサポートを兼ねて「ギルドの訓え」など「ボラティリティ・トレード」のお話が「じっくりと」できるような場が必要だと思ったからです。
もともと皆さまは一度はゑもんレポートを読んできていただいているかと思うので、本来これこそが求めている内容ではないでしょうか。
これまでは「集会室」(旧:ギルド集会所)がその役割を担っていましたが、参加者が増えるにつれてそれぞれのトレード手法の違いからか、会話がかみ合わないケースが散見されるようになってきました。
特殊部隊には掟があります。まずその1です。
【鉄則その1】先物の上下を当てに行かないこと。
方向性を当てたい方は、このチャンネルの話は完全に無意味ですので退室をお勧めします。つまらないだけです。先物の上下が分かれば先物でトレードした方が遥かに効率的です。でもそれがわからないので、わざわざ「ボラティリティ・トレード」をやるのです。
「ボラティリティ・トレード」では先物を当てに行くことを完全に放棄してください。「相場を当てる」と気分が良いものですが、「相場は読めない」と認めるところからまずスタートしましょう。
まず「相場の方向性を当てれば勝てる」という発想から抜け出さないと「ボラティリティ・トレード」は絶対に成功しません。「ボラティリティ・トレード」ができるようになってから、デルタを少し傾けるなど方向性の思惑を入れたポジションにしましょう。思惑は誰でも持っていますのでそれは構わないのですが、思惑は思うだけにして、決して思惑を当てに行かないように。
それでは皆さま、よろしくお願いいたします
……ということで、もしあなたがオプション取引に悩んでいたら、【ギルド集会所】に新設されたこのチャンネルを一度訪れてみてはいかがだろうか。もしかしたら、そこで何かが得られるかもしれない。いや、きっと何かが得られるに違いない。なぜならこのチャンネルに集ったメンバーの志は皆、同じだから。
それではチャンネル内の投稿と連動して、オプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。
2020.05.28(木)10:35 プロテクティブ・コール 東京市場午前
木曜日の東京市場の先物は続伸、IVは昨晩NSには「上げの全盛り」となっていたがコールは剥げ。先ほど(前号のレポート)のポジションを返済し、新たに「プロテクティブ・コール」を組みなおした。
前号のレポートは以下からどうぞ。
2020.05.28(木)12:40 コール買増玉 東京市場
後場寄りで先物急落、コールIV(ErisC)も微剥げ。絶好の(と思われる)タイミング到来でコール買増玉@+1枚。
以下、ギルド集会所より。
Emon 12:46
こんなん脊髄反射でコール買ってまうわw
Emon 21:33
現在のスマイルカーブです。今までとは明らかに違う点があります。今までは先物が高値にあるときプットは盛っていました。下落警戒です。しかし現在はコールの方が盛っており、下落よりも上昇警戒が強くなっています。スマイルカーブとにらめっこし、このように現状を把握したら、次にシナリオを組み立てIVの変化を察するわけです。このまま22000乗せたら?21500に戻したら?SQまでヨコヨコだったら?ベストなスプレッドが見つかれば、あとはエイヤーとポジるです
Emon 21:46
わたしの察しではこんな感じです。正解というわけではないです。
・22000乗せたら? → C吹き上がり、Pも盛り、先物も吹き上がり、
・21500に戻したら? → 強い上昇トレンド中なので、先物はすぐにまた高値に戻す → C微禿げ~盛り返し、P変わらず~微禿げ
・SQまでヨコヨコだったら? → CP共にジリ盛、時間(セータ)との闘い
Emon 21:56
体系的にここまで察したら、「スマイルキャッチャー」でいくつかスプレッドのシミュレーションを組んでおき、実弾でも狙いを付け、あとはチャンスを待つ、そしてベストなタイミング到来と思ったら、迷わず撃つ
Emon 21:59
プロCいいですね。画像の通りコールのErisC付近がよく盛りますので、ストライクの選定もそこら辺ですね。しかしできれば日中にあった急落局面がエントリーのタイミングでした。
最初から狙ってないとあそこでは組めません。だから日頃から「スマイル物語」をよく読んでおき、上に書いたように現状把握、察しまで済ませ、「スマイルキャッチャー」でシミュレーションも組んでおき、狙いを定めておく必要があるのです
現状把握・察し・シミュ・狙え、を繰り返しながらこの状態で何日でも待てば良いと思います。初弾必中・一撃必殺です。
2020.05.29(金)09:05 コール買増玉 東京市場オープン
金曜日の東京市場がオープン。昨晩の先物はNSスタートからIVと共にジリジリと上昇を続けNYタイム午後に高値22100円を付けた。コールのIV(ErisC)は+3%の大盛り。
しかしその後は急落。東京市場も下窓を明けて21800円程でオープンし、コールIVも一段低下。このタイミングで再びコール買増玉@+1枚。
しかし昨晩の22000円乗せのタイミングで返済しておくべきだった。玉を引っ張り過ぎるという悪いクセが出てしまったようだ。この「プロテクティブ・コール」の最大の評価益は+24万円ほどだったが、現在ではご覧の通りその大部分を溶かした。
以下、ギルド集会所より。
Emon 09:24
昨晩うpしたLv0157のレポートのこの日の曜日が全部(水)に間違えていました。(木)に修正しました。申し訳ございません
昨晩のお話の内容からプロCを準備して草むらにアンブッシュしていた方、先物が下落してきてコールがしっかりと剥げてきました。獲物が目の前を通り過ぎようとしています。ココがいよいよ撃つときです。
もちろんウマくいくのかどうかはわかりません。勇気がいりますが、目をつぶってエイヤーです。このとき先述した「相場の上げ下げ」のことなどムダに考えてはいけません。そんなことは現時点では誰も分からないのですから。「スマイルキャッチャー」の「シミュレーション」でもやってみましょう
Emon 09:36
さすがです完璧だと思います。ここまで周到な準備を行い、精密なトレードをやってダメならダメです。単に相場が思惑通りにならなかった、現在の流れを再現しなかった、というだけです。大損になる前に一旦損切りすればよいだけですね
Emon 10:18
ですねー下落にも対応できるのでCバック(コール・バック・スプレッド)がベストチョイスだったかもしれませんね。Cバックなら組成タイミングは昨晩の22000乗せの局面です
Emon 10:24
「シミュレーション」でバック組んでしばらく忘れてあるとき見たら、震える大損だったアルアル。
で、今日は「上げの全盛り」3日目、です。これは忘れてはいけません
今晩か月曜かはわかりませんが、次に22000乗せることがあったらショートストラングルでも組みたいほどの大剥げの未来もあり得ます。既に高いところを買っているということに留意してください
Emon 10:44
「ボラティリティ・トレード」的バックは「skewの変化」を取りに行くので、メチャメチャ離しメチャメチャな比率が良いです。真のバックの効果を発揮します。C200売-C240買を、-1:+20 くらいです。プットバック(プット・バック・スプレッド)も同じです
2020.05.30(土)04:00 NY市場午後
NY市場の午後。トランプ大統領の香港に関する会見イベントも終わり、まもなく今週のマーケットはクローズする。結局、先物は22000円を回復せず、またコールIV(ErisC)が昨日のレベルまで盛り返すことはなかった。
週明け月曜日には寄り付きから「ドッスン」大剥げが待っているだろう。だから今回はポジションを「週越え」させるという訳にはいかない。タイムオーバーだ。
先物上昇とコールIV(ErisC)の盛り残りがあるうちに返済注文を出していこう。「流動性のないこの時間にオプションを約定させるのはツラい」ということで、返済には少し時間がかかるかもしれない。
2020.05.30(土)04:10 全返済
全返済。今回は返済タイミングを誤ってしまったことで最大評価益を1/5ほどまで溶かすことになり、非常に悔しいトレード結果となってしまった。己の未熟さを痛感するところである。
とはいえ、こんなことは良くあること。気を取り直してまた来週、次のタイミングを狙っていこう。
2006C23000 @+5枚 49.40円 → 返済 65.60円 (+81,000円)
2006M @-2枚 21770.00円 → 返済 21930.00円 (-32,000円)
今回確定損益 +49,000円
合計確定損益 +49,000円