今回のレポートは「SQ週×いつものアレ×専業メシネタ」。これももうネタにし過ぎて今さら目新しさもないトレードではあるが、とりあえずオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう(新技の開発を待たれたい)。
2020.08.11(火)09:10 プロテクティブ・コール 東京市場オープン
先週末の「NFP」は無風で通過。まず「NFP」を通過したあとの市況ツイートから見ていこう。
金曜欧州午後。#NFP は176万人増(予想148万人増)、失業率は10.2%(予想10.6%)で通過。先物はほぼ無反応、IVはイベント通過で剥げ。日本は明日から三連休となる。#日経225オプション #IV #スマイルカーブ #スマイルキャッチャー
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さて三「連休」明けの火曜日、東京市場がオープン。連休明けで「ドッスン」と剥げ、また朝寄りで先物「HLバンド」のHラインにタッチ目前であることを見逃さずに、今回もこのタイミングで確信的に「プロテクティブ・コール」をエントリーしていこう。デルタは微ロングに調整。
Hラインタッチの経験則から、おそらくザラ場の先物は上に走っていくだろう。そうすれば「上げの全盛り」も見られるかもしれない(前回のレポートでは先物が反落してしまい「上げの全盛り」とはならなかった)。
前号のレポートは以下からどうぞ。
満期まで残3日営業日ということで今回組んだ「プロテクティブ・コール」にベガはほとんど積まれていない。
しかし先物が上昇して再び23000円を目指していくことなればポジティブ・ガンマ(ガンマ益)がスプレッドの評価を補完してくれるはずだ。逆に反落していっても、下げのC盛りによりコール買玉のベガ益とミニ売り益で悪い結果とはならないだろう。しかしヨコはダメだ。IVの剥げとセータによりオプションは萎んでしまう。
つまり先物の上昇に対してはガンマ益を求める「ガンマ・トレード」、先物が下げればベガ益+デルタ益で「ボラティリティ・トレード」。
前号のレポートと全く同じことを書いているのはそのはずで、オプション特性にポジションを乗せた「三対二の法則」という「ギルドの訓え」に沿った定型的なトレードを単に繰り返しているだけなのだ。もしよろしければ過去にたくさんレポートにしているので、サイトマップなどから気になるレポートをチョイスして読み漁っていただければと思う。
以下、ギルド集会所の会話。
千葉 09:43
コロナ後のIV安値ですね 日経VIも
fool 09:54
このまま高値までいって、vixも12とか13まで落ちたら、ホントに赤信号のような気がします
magic 10:26
昨日のCMEで上げず今日上がるというのは、国内要因が意識されてるということでしょうか。
えもんさんレポートで(※)VIX20以上と以下で戦略変えるような記事があったと思います。
20割れそうで割れないんですけど…
(※)VIX20の参考レポート
Emon 10:39
ココご注意です。IV基準の(※)先物上限ライン(HLバンド)を朝寄りで突破しています。こうなるとザラ場中にかなりの高確率で倍くらいまで逝きます
(※)先物上限ラインの参考レポート
MM 10:39
限月間ではずーと渋っていましたが、ついに突破して期近だけ剥げ剥げ…
この後の市場ツイートは以下の通り。
火曜東京午前、三連休明け上窓スタート。朝寄りからOTMコールがドッサリ剥げATMで14%台。FOTMプットは大盛り。先物がHLバンドのHラインを突破していることから更なる先物上昇でバックスラッシュ型かV型の「上げの全盛り」が見られる可能性も。
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2020.08.11(火)15:05 東京市場クローズ
火曜日の東京市場がクローズ。先物は一段高し、IVは「上げの全盛り」となる環境が整いつつあるようだ。コール買玉も肥大化しており、「上げの全盛り」となれば更なるガンマ益とベガ益が期待できる。
もちろんここで返済しても良いが、今回は非常に良い「プロテクティブ・コール」を掴むことができたのでポジションをNSに持ち越し、評価益を追求していこう。
火曜東京午後。先物は午前から伸びず+400円の+1.8%。OTMコールは更に剥げ、ATMのIVは14%前半。残存3日を切った期近のスマイルカーブはV型化、期先は「上げのP盛りC剥げ」が進みskewが立つ展開。#日経225オプション #IV #スマイルカーブ #スマイルキャッチャー
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2020.08.11(火)20:05 欧州市場午前
欧州市場ランチタイム。先物一段高、早くも今日のHラインに接近。IVは期近・期先共に「上げの全盛り」へと発展していく兆しを見せてきた。
前項から先物は+170円ほどであるが、ホールド中の「プロテクティブ・コール」の評価は急膨張した。なぜ評価が急膨張するのか?このメカニズムは難しくはない。
ガンマが最大値を取るのは期近のATM。まず満期前のオプションの仕様(オプション特性)で、コール買玉がOTMからATMへと近づいたことでオプション(コール買玉)が持つガンマが跳ね上がる。
そして跳ね上がったガンマはデルタに転化され、オプション(コール買玉)はよりロングへと傾く。このような作用が先物の上昇に連れて(OTMコールがATMに近づくに連れて)上乗せされてきた結果だ。
逆の視点(カバード・コール)から見れば、どんなにセータが強いからと言って満期前のOTMのオプションを売ることが如何に恐ろしいことか良く理解できる現象だ。画像のミニ売りの評価損を見れば、動いた先物はたかが400円にも満たない程度であり日々の値動きの範囲内だろう。
対処できるなら問題ないだろうが、リスクとリターンを天秤にかけて特にやる必要がないのであれば、満期前のOTMオプション売りは避けた方が賢明ではないかと思う。
火曜欧州ランチタイム。先物は一段高しこの時間は22900円、今日のHライン22950円まであと僅か。IVは期近期先共に「上げの全盛り」の様相。ここから更に上げ盛りが進行するかは先物の動向次第なのでどうなるかは分からない。#日経225オプション #スマイルカーブ
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2020.08.11(火)22:50 NY市場オープン
NY市場がオープン。ポジションをホールドし、引き続き様子を見ていこう。
NY市場の午前の市況ツイート。
火曜NY午前。この時間の先物は小反落、期近IVはFOTMプットからバックスラッシュ型で上げの全盛り、期先はATMから小幅な上げの全盛り。明日はSQを控えた魔水、上げ下げ盛り剥げどのような変化が起きるか分からない。#日経225オプション #IV #スマイルカーブ
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2020.08.12(水)09:25 東京市場オープン
「魔水」の東京市場オープン。昨晩の先物は反落。あいやーポジションを引っ張り過ぎて完全に返済タイミングをミスった。
スマイルキャッチャーの記録を見ると早朝NS引け前には「プロテクティブ・コール」の評価益はほぼ消失するまで削られたようだ。朝寄りのこのラッキー上げに乗せてコール買玉から返済してしまうおう。
2020.08.12(水)09:40 全返済
2008C23000 @+2枚 22.00円 → 返済 71.00円 (+98,000円)
2009M @-1枚 22530.00円 → 返済 22710.00円 (-18,000円)
今回確定損益 +80,000円
合計確定損益 +80,000円
全返済。次のタイミングを狙っていこう。