今月2回目のトレードのレポート(サボっていたわけではない)、11月ギリSQの通過後に「カバード・プット」を組んだもの。しかし未だポジションの全決済はかけておらずホールド中だが、今日で11月の取引も終わりということで途中経過のレポートを一旦アップしていこう。
内容としてはひたすらセータを抜き、時給というか日当を稼いでいくという、決して人さまにはオススメできないレポートとなっている。
今までのレポートにも書いてきたとおり、わたし的には「セータは無視」がオプション取引の基本スタンスではある。しかし最近のような「低ボラティリティ・レンジ相場」でどうにもこうにもヤリようもないときは、今回のトレードのようにオプションに備わっている「タイムディケイ」という強力な特性を利用するのも、専業でメシを食っていく方法の一つだ。
ただし最近のように低ボラティリティのオプションを売る行為は、誰がどう考えてもリスクにリターンが見合っていない。ぜひ上のリンク先のレポートも合わせて読んでいただき【何をやっているのか】を真にご理解いただきたい。「時給のお仕事すべからず」、繰り返しになるが(わたしはたまにやるけれども)とてもではないが「セータ抜き」を目的としたトレードはオススメできない。
それではオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。マーケットの進行とここまで21日間の時間経過により、スプレッドがどのような変化を辿っていくのかご覧いただければと思う。
- 2019.11.08(金)12:50 カバード・プット 東京市場午後
- 2019.11.11(月)15:10 東京市場クローズ
- 2019.11.12(火)15:10 東京市場クローズ
- 2019.11.13(水)14:20 東京市場午後
- 2019.11.14(木)15:05 ミニ売増玉 東京市場クローズ
- 2019.11.15(金)03:30 フルヘッジ・ブル・シンセティック NYタイム午後
- 2019.11.15(金)14:55 東京市場クローズ
- 2019.11.15(金)17:30 プロテクティブ・コール返済 欧州市場午前
- 2019.11.18(月)23:10 欧州市場午後
- 2019.11.19(火)15:02 東京市場クローズ
- 2019.11.20(水)13:15 東京市場午後
- 2019.11.21(木)10:50 東京市場午前 プット売増玉
- 2019.11.21(木)15:15 東京市場大引け
- 2019.11.22(金)15:15 東京市場大引け
- 2019.11.25(月)23:45 NY市場オープン
- 2019.11.26(火)09:55 東京市場午前
- 2019.11.27(水)14:15 東京市場午後
- 2019.11.28(木)14:10 東京市場午後
- 2019.11.29(金)15:15 東京市場クローズ
2019.11.08(金)12:50 カバード・プット 東京市場午後
1911SQ日、今朝SQ値は23637.93で通過した。ここまで上昇トレンドが続いてきた先物であるが昨晩に付けた23650円を高値にSQ通過後から反落を演じ、久しぶりの一服感が出たように思える。10月最終週から続いた各種のイベント関係もすべて消化し、しばらくはSQ値付近を高値としたレンジ相場が続くことになりそうだ。
デルタ・ニュートラルの「カバード・プット」をエントリー。前場に250円程下落したことでIVが盛り返したプットを売り、同量のデルタ(ミニ売り)を当てていこう。
先物は目先のイベントをすべて消化したことでしばらく高値持ち合いをすると考えているが、米中絡みの突然のアナウンスにより急騰急落が多くなっているので価格変動アラートを忘れずにかけていこう。
セータについて少しだけ。上のペイオフダイアグラムの画像をご覧いただきたい。グリークの表示の「Theta」(セータ)の値は「+10.24」となっている。これは1日当たり「+10.24円」、つまりこの「カバード・プット」は1日当たり10240円のセータが抜ける(タイムディケイによりオプションが減価していく)ポジション、ということになる。
見立て通りレンジ相場が続くのであれば、時間経過と共に徐々にペイオフダイアグラム山が高くなっていく(スプレッドに評価益が乗っていく)様子が見れるはずだ。
2019.11.11(月)15:10 東京市場クローズ
週明け月曜日の東京市場がクローズ。特にマーケットに動きはなくポジションは「カバード・プット」をホールド。
2019.11.12(火)15:10 東京市場クローズ
今日の先物も特に動きナシ。ポジションは「カバード・プット」をホールド。
2019.11.13(水)14:20 東京市場午後
相変わらず先物は意味もなくフラフラしている。引き続きポジションは「カバード・プット」をホールド。
2019.11.14(木)15:05 ミニ売増玉 東京市場クローズ
間もなく木曜日の東京市場はクローズ、先物は一段安し23000円に迫る局面があった。23000-23500円で上値切り下げ型のレンジが形成され始めており、昨日から少し売り圧力が強くなった雰囲気を感じる。ここまで上昇トレンドに乗って積んできた先物ロングを外し始めている主体があるのかもしれない。
ポジションはミニ売増玉@-1枚、「カバード・プット」をホールド。
2019.11.15(金)03:30 フルヘッジ・ブル・シンセティック NYタイム午後
昨日の米10年債利回り低下とドル円の下落を嫌気し、先物も23000円割れ目前まで安値を更新。
ホールド中の「カバード・プット」に「プロテクティブ・コール」を追加し、「フルヘッジ・ブル・シンセティック」を組成した。「フルヘッジ・ブル・シンセティック」=「カバード・プット」+「プロテクティブ・コール」、良く使うこの合成スプレッドに関する詳細は以下のレポートを参考にしていただきたい。
2019.11.15(金)14:55 東京市場クローズ
金曜日の東京市場は間もなくクローズ。「フルヘッジ・ブル・シンセティック」をホールド。
2019.11.15(金)17:30 プロテクティブ・コール返済 欧州市場午前
「プロテクティブ・コール」を返済、ポジションは「フルヘッジ・ブル・シンセティック」から再び最初の「カバード・プット」に戻った。
1912M @-1枚 23080.00円 → 返済 23260.00円 (-18,000円)
1912C24000 @+1枚 57.00円 → 返済 78.00円 (+21,000円)
今回確定損益 +3,000円
合計確定損益 +3,000円
2019.11.18(月)23:10 欧州市場午後
週明けの月曜日、間もなくNY市場がオープン。ここまで特筆すべき内容はナシ。ポジションは「カバード・プット」をホールド。
2019.11.19(火)15:02 東京市場クローズ
間もなく火曜日の東京市場がクローズ。今日も特筆すべき内容はナシ。ポジションは「カバード・プット」をホールド。
2019.11.20(水)13:15 東京市場午後
水曜日の東京市場、今週は3日連続の寄り付き下窓。先物はランチタイムに直近安値を23020円まで更新する局面があった。しかし23000円に近づくとすかさず買いが入る。
23000円を割れる割れないは米中絡みのヘッドライン次第なので考えても意味がない、動いたら動いた相場に対応していこう。ポジションは「カバード・プット」をホールド。
2019.11.21(木)10:50 東京市場午前 プット売増玉
木曜日の東京市場は寄り付き後から急落。23000円を一気に割り込み、この時間-400円を超えている。しかしプットIVはほぼ無反応、下落に対しマーケットは楽観的であることが伺える。
日経225先物-300円安到達、23000円割れもここまでプット無反応😶 pic.twitter.com/eUpDEVLgq2
— 上野原土下座ゑもん🐾ゑもんレポート/日経225先物オプション (@Emon201) November 21, 2019
一旦は先物の下落が止まるであろう節目の22750円まで売り込まれたところで、ホールド中の「カバード・プット」にプットを売増玉@-1枚。ここは冷静にレンジを想定したポジションを取り、これでしばらく様子を見てみよう。
2019.11.21(木)15:15 東京市場大引け
結局、大引けまでにはほぼ全戻しする先物。とりあえずレンジの下値は決まった感がある。ポジションは「カバード・プット」をホールド。
2019.11.22(金)15:15 東京市場大引け
金曜日の東京市場も特筆すべき内容は全くナシ。ポジションは「カバード・プット」をホールド。NSも特に何もなければ「週越え」していこう。
2019.11.25(月)23:45 NY市場オープン
週明け月曜日のNS、ここまで特筆すべき内容はナシ。ポジションは引き続き「カバード・プット」をホールド。
2019.11.26(火)09:55 東京市場午前
火曜日の東京市場がオープン。寄り付き後に直近高値23500円タッチからの急落を見たところでミニ売増玉@-1枚。「カバード・プット」のデルタは時間経過でショートに傾いていくが、ミニ売玉を追加し更にデルタをショートに傾け、引き続きレンジを想定したポジションを取っていこう。
2019.11.27(水)14:15 東京市場午後
水曜日の東京市場、11月の権利付き最終売買日。今日も今のところ動きはなく特筆すべき内容ナシ。ポジションは引き続き「カバード・プット」をホールド。
2019.11.28(木)14:10 東京市場午後
昨日夜間にはレンジ上限の23600円手前で引けていた先物だが、木曜日の東京市場が寄り付く前に「トランプ大統領、香港人権法案に署名」とヘッドラインが流れると100円程度の下窓を開けてオープン。
今日のNY市場は休場、明日は半ドンと商い薄いまま週末を迎えそうだ。価格変動アラートをかけて急激な動きだけ警戒し、ポジションは引き続き「カバード・プット」をホールドしていこう。
2019.11.29(金)15:15 東京市場クローズ
金曜日、11月の最終日がクローズ。特筆すべき内容はナシ。ポジションは引き続き「カバード・プット」をホールドしていこう。NSの様子によっては「週越え」対応で何かしらポジションの調整していくかもしれない。
(次号に続く)