SQ以降は先物の上昇トレンドが発生し、およそ1500円ほど水準を切り上げた。「連休」がつづきカレンダー的にもやりずらく、また上昇トレンドの波にも乗れずにトレード頻度が激減した月となった。
「勝てるとこだけコツコツ」、「負けるくらいなら何もしない方がまだマシ」、などとポジポジ病を抑え品質向上を図るための自戒スローガンを掲げて臨んでいるので、トレード回数が減ったとしてもそれは仕方がない。「相場は自分との戦い」とは本当にその通りだと思う。
ということでSQ以降に行った3つのオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。それぞれのトレード自体は毎度お決まりの定型パターンではあるがお付き合いいただければと思う。
2019.10.11(金)18:15 プロテクティブ・プット 欧州市場午前
1910SQ値は21,842.63円で決まった。先物は米中協議の楽観観測で日中から買戻し優勢の展開、この時間21900円を超えている。
この後から週末にかけて大型で非常に強い台風19号が日本列島を襲う。停電などでトレードに影響が出る可能性もある。また東京市場は三「連休」に入るが、「連休」明けの台風被害の程度にも注意してトレードしていこう。
NSオープン後から微剥げ推移となっているところで「プロテクティブ・プット」をエントリー。この後さらに剥げるようなら乗せていこう。
2019.10.11(金)23:10 NY市場オープン
上昇を続ける先物はこの時間22000円に乗せ、9月19日の直近高値22090円を伺っている。返済していこう。
2019.10.11(金)23:25 全返済
全返済完了。キレイな「上げのP盛りC剥げ」となっているスマイルカーブに注目。次のポジションを狙っていこう。
1912M @+4枚 21920.00円 → 返済 22070.00円 (+60,000円)
1911P21000 @+2枚 115.00円 → 返済 98.00円 (-34,000円)
今回確定損益 +26,000円
合計確定損益 +26,000円
2019.10.30(水)01:40 プロテクティブ・コール NY市場ランチタイム
1910SQ後はカレンダー的に休場が多く、なかなかポジションを取るタイミングがつかめなかった。先物は上昇トレンドが継続しており連日の年初来高値更新、23000円目前。目先は明日の「FOMC」と「BOJ」、そして「NFP」がターゲットとなっている。ポジションもイベントを意識して取っていかなければならない。
NYタイムになって日中に盛ったコールが剥げてきたところで、ポジションは「イベントプレイ」の前段ポジション、「プロテクティブ・コール」をエントリー。先物水準とイベントを控えたこのタイミング、いつもの「イベントプレイ」同様に鉄板ポジションと言えるので確信的にやっていこう。
今回の「プロテクティブ・コール」狙いは、明日の日中のコールIVの盛り返し。スマイルカーブの画像の前日線からも分かるように、今日の日中のIVの動向を明日も再現すると読んでいる。
日中のIVの推移はこのようになっている。エントリーもコールが最も剥げた昨晩のNYタイムこの時間。
#日経225先物 #オプション取引 #225op #スマイルカーブ pic.twitter.com/crqZTLTPG3
— 上野原土下座ゑもん🐾ゑもんレポート/日経225先物オプション/BTCオプション (@Emon201) October 29, 2019
もし先物が更に上昇し23000円を突破していけばIVは「上げの全盛り」、逆に反落しても「下げのP剥げC盛り」が待っている。ヨコヨコ(おそらくこのパターンが濃厚だが)でも「イベント盛り」と、「ギルドの訓え」でいう「三対二の法則」を超えて剥げる要素が一切見当たらないという、オプション・ロングにとって絶好のタイミングだ。
ただし「セータは無視」と言いつつもセータは無慈悲に効いてくるので、長くホールドするのは得策ではないだろう。
2019.10.30(水)14:40 東京市場午後
今日の先物は反落、狙い通りにコールIVは盛り返し「プロテクティブ・コール」に評価益が乗った。この時間の先物は日中安値を更新しそうな状況となっておりコールIVも一段盛り、このチャンスを逃さずに返済していこう。
2019.10.30(水)14:45 全返済
全返済。次のタイミングを狙っていこう。
1911C23250 @+2枚 67.00円 → 返済 47.00円 (-40,000円)
1912M @-5枚 22955.00円 → 返済 22815.00円 (+70,000円)
今回確定損益 +30,000円
合計確定損益 +56,000円
2019.10.31(木)12:40 カバード・コール 東京市場午前
昨晩の「FOMC」はノーサプライズで通過、先ほど発表された「BOJ」もノーサプライズで通過。「イベントプレイ」後段ポジションとなる「カバード・コール」をエントリー。イベント通過によるIV剥げを取りに行こう。
2019.10.31(木)18:30 欧州時間午前
ぎゃー。「中国、トランプ氏との長期的な貿易交渉の可能性に疑問を表明」とのアナウンスが流れて先物急落。ホールド中の「カバード・コール」は先物急落に巻き込まれた。急落によるIV上昇とネガティブ・ガンマが直撃、ポジションには10円程の微益が乗っていたが一気に吹き飛んだ。
こればかりは仕方がない、ここは無理せずに大事を取って損切りしよう。もともと低ボラのオプションを売っているので、今後さらに事態が悪化すれば危険な状況になりかねない。こんな不安があるときは現実に「困ったポジション」となる前に対処し、仕切り直すのが吉だろう。10回中9回は対処しなくても助かるが、残り1回の悲劇を引き起こさないためだ。コレ、オプションを扱う上で意外と大事なことだとわたしは思っている。
2019.10.31(木)18:40 全返済
全返済完了。さて明日から11月、次のチャンスを狙っていこう。
1911C23000 @-1枚 105.00円 → 返済 71.00円 (+34,000円)
1912M @+4枚 22885.00円 → 返済 22795.00円 (-36,000円)
今回確定損益 -2,000円
合計確定損益 +54,000円