今回のレポートも前号と同じ「プロテクティブ・コール」の再エントリー。前号のレポートは以下のリンクからどうぞ。
それではオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。
2020.03.26(木)23:25 プロテクティブ・コール NY市場オープン
日中の先物は一時-1000円超、これはダメですね、完全に「レーダーが反応」。
首都封鎖が現実味を帯びてきたことで再び「あかんヤツ」待ったナシ。しかし最近の日中のマーケットはあちこちで香ばしい動きが散見されるので様子見を決め込み、わたしも買い出しへ。市中ではスーパーの棚からは保存可能食を中心に物資が消えつつある状況、いよいよ始まった感の東京。
NSがオープンしてから剥げ待ちをしていたが、NYタイムのこの時間になって、ようやくコールを中心に剥げてきた。昨晩返済した「プロテクティブ・コール」(前号のレポート)を再エントリー。
2020.03.27(金)02:00 プロテクティブ・コール追加 NY市場午後
NY市場午後、この時間の先物は+700円まで上昇。合わせてコールIV(ErisC)がしっかりと剥げてきた。これは素晴らしい機会、これを待っていた(つまり少しエントリーを早まった)。せっかくなのでこの機に「プロテクティブ・コール」を乗せていこう。
2020.03.27(金)15:05 東京市場クローズ
明けて、権利付最終売買日の東京市場がクローズ。実は今日の朝一が返済タイミングだったがスルーしてしまった。コールIV(ErisC)が剥げてしまったことで朝一の評価益から1/4ほどに縮小。いつものことだが「猛反省」。
この時間、配当再投資特需で先物が噴き上げたところでデルタ・ヘッジのミニ売追加@-2枚。上げも下げも値幅は大きく香ばしいので、デルタはしっかりとニュートラルを維持していこう。
ポジションはNSに持ち越していこう。状況的に恐らく、今晩の金曜ナイトは週末(終末)リスクが意識されるだろう。日中に剥げたIVは盛り返し、大盛りとなるのではないだろうか。
2020.03.27(金)20:35 欧州市場午前
IVはNSオープンからスタートダッシュで盛り返し。コールIV(ErisC)、プットIV(ErisP)共にこの時間になっても盛り続けている。先物はジリ下げ。明らかにこの雰囲気はおかしい。毎週恒例化している週末リスク警戒からか、マーケットは強い緊張状態にあることがIV(スマイルカーブ)の観察から容易に分かる。
コール買玉のプラス評価にご注目。コール買玉とミニ売玉の両レッグでプラス評価となっている。
昨晩に「プロテクティブ・コール」を組成してからまもなく20hあまりとなるが、画像のグリークスの通り大きなマイナス・セータ(ネガティブ・セータ)と先物の下落を潰してなお、コール買玉はプラス評価だ。
前号のレポートで書いたとおり、これも+ベガ(プラス・ベガ、またはポジティブ・ベガ)の作用によるもので、マイナス(減価)要因との綱引きの結果によるものだ。
引き続きポジションをホールドしていこう。
2020.03.27(金)21:10 欧州市場ランチタイム
「ジョンソン英首相、新型コロナウィルス陽性」「小池東京都知事、首都封鎖ぎりぎりのところ、感染者数3日連続40人超」「安倍首相、28日18時から記者会見」など色々とアナウンスが流れている。
さて、そろそろ盛ってきたIVが剥げ転しても良い時間だ。この後NYタイムに向けて更なる盛りも期待できるが、ここらで一旦返済していこう。
2020.03.27(金)21:15 全返済
全返済。引き続き「環境の変化」には十分に気を付けつつ、次のタイミングを狙っていこう。
2004C21000 @+4枚 118.75円 → 返済 115.00円 (-15,000円)
2006M @-7枚 19000.00円 → 返済 18630.00円 (+259,000円)
今回確定損益 +244,000円
合計確定損益 +244,000円