(前号の続き)
今回も「カバード・プット」でセータを抜いていくレポート、前号の続き。
今回はボラティリティが高まりつつあるマーケットに危険を感じ、「セータ抜き」(何度でも繰り返し書くが、決してオススメできない※前々号のレポート参照)のポジションの全返済を行った。前号のレポートは以下のリンクからどうぞ。
それではオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。
2019.12.03(火)22:35 欧州市場午後
この時間、米10年債利回りの一段低下を材料に先物が売り込まれてきた。昨日の安値を更新し23000円割れ目前。OTMコールIVは+3%近く、OTMプットIVは+1%ほど、VIXは17ポイント手前まで上昇している。
昨晩の相場付きを読んで剥げたザラ場にポジションをドテン・ロング(ベガの)するのが正解だったようだ。ザラ場からここまでは完全に「プロテクティブ・コール」の相場だ。
NY市場のオープンを待って必要ならホールド中の「カバード・プット」のポジション調整をかけていこう。
2019.12.04(水)00:00 NY市場午前
NYオープン後に先物は22900円まで値を下げた。IVはATMで16%程度、VIXも18ポイント手前まで上昇しており、昨日でレンジ安定のマーケットは変わったのかもしれない。
ミニの売増玉かプット売玉を一部落すかでポジション調整(デルタ調整)で対応しようと考えていたが思いを巡らせた結果、相場の潮目が変わったかもしれないという考えに達した。
そうなると「カバード・プット」で「セータ抜き」作戦もここまでのようだ。-G-V(ガンマ・ショート、ベガ・ショート)のホールドを続け「困ったポジション」となってしまう前に大事を取って撤退しよう。ポジションに不安がよぎったときはいつもそうしてきている。
2019.12.04(水)00:10 全返済
「何も変化がなければ15日に対中関税第4弾を発動」と米商務長官のコメントが伝わった。今週は「NFP」、来週は「FOMC」と12月ギリMSQ、再来週は「BOJ」と大きなイベントが控えており、しばらくは神経質な展開が続くのかもしれない。
ポジションは全返済完了。次のチャンスを狙っていこう。
1912M @-3枚 23520.00円 → 返済 22985.00円 (+160,000円)
1912P22000 @-5枚 60.60円 → 返済 45.00 (+78,000円)
今回確定損益 +238,000円
合計確定損益 +341,000円