久しぶりにサクッとレポートを書いてみようと思う。今回は「プロテクティブ・プット」。
「プロテクティブ・プット」のウンチクについては、以前のレポート「Lv0180【絶対に覚えておきたい超基本の「プロテクティブ・プット」】+21,000円」でかなり詳しく書いているので、今回は割愛。気になる方は以下のリンクからどうぞ。
それではオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。
2021.07.08(木)12:45 プロテクティブ・プット 東京市場午後
「魔木」の東京市場午後、07SQ最終売買日。先物は-250円を超え、この時間になって昨日の安値と並んだ。いやいや、これはこれは……27000円台のレンジ下限付近まで抜けていく風ではないデスカ。完全に怪しい雰囲気となるも、IVは未だ17%前後と大した盛り上がりを見せていない。
なかなか良さげなタイミングが到来したっぽく見える(ニヤリ)。期先(8月限)を使い、確信的ガチ狙いの「ボラティリティ・トレード」、「プロテクティブ・プット」をエントリーしていこう。わたしが大好き(で大得意)なヤツだ。デルタはニュートラルに調整。
この日のコメント「2021.07.08(木)【07SQ最終売買日】」は以下のリンクから。
2021.07.08(木)20:40 欧州市場ランチタイム
今日の東京市場は07SQ最終売買日だったので、NSの前にスマイルキャッチャーを新限月(期近8月限)にロール。NSの先物は「HLバンド」のLラインを下回り大きな下窓オープン、この時間すでに-500円(-2%)超。欧州株・米SP500先物も軒並み2%超の下落となっている。
しかしIVは一応は全盛りしているものの+1%ちょい、先物チャートのヤバ気な雰囲気とは裏腹に、全くと言って良いほど無反応。長らく続いているレンジ相場の安心感で、IV不感症になってしまっているようだ。27000円割れまで持って逝かれる勢いがないと盛らないのかも。200SMAタッチ目前の先物日足も記録しておこう。
2021.07.08(木)21:10 欧州市場午後
先物は27500円を割り込んできた。IVもジワジワ盛り(でもやっぱりイマイチ盛り弱い)。では理屈上のベガ益を計算して現実益と比較してみよう。
上の画像のスマイルカーブ上にプロットされた「+2.04%」という値は、プット買玉を建てた時点からのIV増減を示している。つまり東京市場で買い建てたプットは「+2.04%」盛ったということ。
また画像内に表示されているように、この「プロテクティブ・プット」のベガ値は「21.01(円)」なので、IV1%の増減に対してスプレッドの評価損益は「21.01(円)」増減する。
ベガ益を計算すると「21.01(円) × 2.04(%)」で、48.86円のベガ益となる。このベガ益は現実の評価益52.88円の中にしっかりと内包されており、評価益の大半を占めていることがわかる。「ボラティリティ・トレード」大成功なり(どやあ)。他には微ショートに傾いたデルタ益やガンマ益、またホールド時間およそ10時間分のセータ損などが含まれている。
オプション取引とはボラティリティのトレード。google先生の「日経225オプション買いだけで儲ける方法」をクリックすると、本当にロクでもない内容ばかり出てくるけど、この場合の真実かつ最適解はこういうことではないのかな。コツはいるけど、ご覧のとおりそんなに小難しいことはやっていない。
それでは、節目到達でそろそろリバウンドが入って良い頃合いとなった。「プロテクティブ・プット」はここらで一旦返済し、ポケットに入れておこう。
2021.07.08(木)21:10 全返済
全返済。次のタイミングを狙っていこう。
2109M @+1枚 建値 28135.00円 → 返済 27495.00 (-64,000円)
2108P25500 @+1枚 建値 100.00円 → 返済 215.00円 (+115,000円)
今回確定損益 +51,000円
合計確定損益 +51,000円