前号のレポートのつづき。
それではオプション・トレード(ボラティリティ・トレード)の現場の様子を詳しく見ていこう。
2020.07.20(月)16:35 カバード・プット 欧州市場オープン
週明けの月曜日のNS、欧州市場がオープン。先週末のNY市場引けで返済した「カバード・プット」(前号のレポート)を再エントリーしていこう。
日中、東京市場の様子は以下のツイートの通り。
前場は寄り付き高値から200円ほど先物下落。IVはOTMプット・OTMコール共にほぼ無反応。先週前半くらいまで先物下落で特にOTMプットが盛りで敏感に反応していたが、ここにきて「環境の変化」か。今週の東京市場は3営業日しかない
YouTubeLIVE #スマイルカーブ https://t.co/qarRXeq51j pic.twitter.com/LNy0YX0rTK— ゑもん🐾日経225オプション (@Emon201) July 20, 2020
今週の東京市場は木曜日から4連休となる。つまり営業日は3日間のみ。RV(リアライズド・ボラティリティ)では既に14%台となっているため、ATMで未だに19%台にいるIVはまだまだ低下余地がある。IVは徐々に剥げてRVの水準にサヤ寄せしていくだろう。
ただし米国は決算シーズンに入っているので夜間の急変や、その他の新たな材料には注意していこう。
上の画像のRV(リアライズド・ボラティリティ)の推移は、IV(インプライド・ボラティリティ)と共に以下のページで毎日更新している。RVとIVの水準は常に把握しておこう。
2020.07.21(火)14:55 東京市場クローズ
明けて火曜日の東京市場がクローズ。先物は+250円、IVはOTMプットを中心に剥げ。「カバード・プット」をホールドしていこう。
以下、ギルド集会所より。
千葉 14:58
なにこれ プット売ってコール買ってるの?
Emon 15:04
下警戒から上警戒に変わったのですかね
2020.07.22(水)14:55 東京市場クローズ
水曜日の東京市場がクローズ。引き続き「カバード・プット」をホールドしていこう。
2020.07.22(水)17:20 欧州市場オープン
NSがオープンすると、「中国、ヒューストン領事館を閉鎖へ=関係筋」、また「米国が突然ヒューストン領事館閉鎖を通告、誤った決定を修正しなければ中国は対抗措置=中国外務省」という異なる内容の速報が流れた。
これを受けて先物は-100円、IVはATM中心に+1%ほどの盛りで反応。地政学リスクがチラ見えしてきた。
あれ?と思ったら即返済、オプション・ショートの「鉄の掟」。ホールド中に「カバード・プット」を返済していこう。
2020.07.22(水)17:20 全返済
全返済。次のタイミングを狙っていこう。
2009M @-1枚 22605.00円 → 返済 22675.00円 (-7,000円)
2008P20750 @-1枚 82.00円 → 返済 61.00円 (+21,000円)
今回確定損益 +14,000円
合計確定損益 +14,000円