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Ep0039【コール爆騰!民主野田首相、突然の衆院解散を表明、12月総選挙へーオプション取引あさぎうらの記憶】

 
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今回のレポートは「」シリーズ。民主党政権時の日経平均株価は一貫して低迷、散々なものでした。3.11(東日本大震災)を除き、一日の値幅は20円程度が普通でした。

 

[参考記事]3.11(東日本大震災)

 

Ep0015【3.11東日本大震災の一週間/01話(目次)-わたしはこうしてオプション取引で吹き飛んだ】
表題の通りわたしは東日本大震災のあと、これから連載していくようなレポートを書いていました。マーケットに何が起こったのか、そのとき自分はどのような思いでどのような反応を示したのか、とにかく今まさに事実を……

 

そんな相場が長らく続くと、安易に考え付くオプション戦略の一つは「裸売り」です。そう考えたとき、あなたはコール・プットどちらを売りますか?

 

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「オプションの裸売り」の良し悪し

 

「裸売り」と言っても3.11のような「」もありますし、民主党が政権運営をしている間どうせ株は上がらないのだから、「」より「」の方がまだ良さそうと考えるトレーダーもいるでしょう。またコール・プット、どちらも売って「、ストラドル」にしようと考えるケースもあるでしょう。

 

「オプションの裸売り」の良し悪しに関しては、古から議論されている問題です。未だに賛否両論ですが、真か偽かでは答えが出せないものを議論しているのですから、永久に結論は出ません

 

わたしの考えは以前のレポートで書いています。

 

何が言いたいかと言うと、人それぞれどんな方法でトレードを行っても良いのです。ただ、儲けることが目的なわけですから稼げなくては意味がありません。結局、堅物トレードでも大胆トレードでもどちらに偏るわけでもなく、相場の状況次第で臨機応変、変幻自在なトレードを行っているトレーダーが一番強いように感じます。

Ep0005【オプション市場の堅物トレーダーと大胆トレーダー】
"相場は自分との戦いなのです。だから手助けは無用なのです" ・堅物トレーダーと大胆トレーダー 堅物トレーダーと大胆トレーダー、相場の捉え方は人それぞれで、どちらにしてもオプション……

 

2012年11月14日のサプライズ

 

さて、「オプションの裸売り」が良いか悪いかというチープな議論はどうでも良いとして、時の民主党政権時代の相場なら「」も立派なオプション戦略の一つとしてワークしていたことでしょう。

 

ところが2012年11月14日に野田首相が突如として「衆院解散」を表明します。もちろん以前から自民党の煽りはあったものの、今解散すれば民主党は政権を手放すことになるのが明白だったため、「まさかそんなバカなことをする訳がない」と誰もが考えており、野田首相の「衆院解散」は完全なサプライズとなりました。

 

翌日、日経平均株価は上窓を開けて寄り付きます。そしてその日の内から12月の衆院選に向けて自民党の大攻勢が始まり、日経平均株価に上昇トレンドが発生します。自民党安倍総裁が矢継ぎ早に発表した景気・株価浮揚策はマーケットにポジティブに受け止められました。

 

日経平均株価チャート(2012年11月) ※真っ白で何も表示されない場合はマウスカーソルを置くか、画面をタッチしてください

 

 

11月の日経平均、世界の市場で上昇率首位に 2012/11/30付

円高やデフレ、国際競争力の低下などを背景に、世界的に株価の出遅れが定着していた日本株だが、14日に野田佳彦首相が突然の衆院解散を表明したことをきっかけに状況は大きく変わった。12月16日投開票の衆院選における政権交代の思惑が台頭し、自民党の安倍晋三総裁が日銀法の改正も含め、日銀に思い切った金融緩和を求める提言を繰り返し、円売りが加速したことが大きい。

日経電子版(NQN)日経QUICKニュース 古門成年

11月の日経平均、世界の市場で上昇率首位に
11月の最終営業日となった30日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比45円13銭高の9446円01銭で終え、4月27日(9520円)以来の高い水準を付けた。11月の世界の主要株価指数を比較すると、

 

日経指数 月次レポート 2012 年 12 月 3 日

11 月の日経平均株価

2012 年 11 月の日経平均株価は月末終値が 9446 円 01 銭と 10 月末に比べ 517 円 72 銭高(5.8%上昇)となり、4月以来の高値を回復した。12 月の総選挙で有利と伝えられる自民党の安部晋三総裁が日銀に一段の金融緩和を強く求める姿勢を打ち出したため、11月中旬から円が売られ、輸出企業の採算改善を期待した国内外の投資家の買いが日経平均を押し上げた。16 日にはほぼ半月ぶりに 9000 円台を回復。その後も買いが優勢な情勢で、堅調な値動きとなった。

日経平均プロフィルー日経の指数公式サイト

https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/news/20121203J_2.pdf

 

「コール裸売り」の末路

 

Ep0039【コール爆騰!民主野田首相、突然の衆院解散を表明、12月総選挙へーあさぎうらの記憶】週刊トレーダーズ・トリビューン

 

上の画像は2012年11月29日の12月限のコール9250のチャートです。11月14日に野田首相が突如として「衆院解散」を表明してから日経平均株価の上昇と共に、コール・オプションも急騰を始めます。

 

野田首相の「衆院解散」サプライズ時の安値13円から、わずか7営業日でITMし300円を超えていることがわかります。20倍超です。日経平均株価は短期的に10%もの上昇をしているので、IVは「」状態でしょう。

 

当然ながら「」と「、ストラドル」はサプライズの翌日の内にでも逃げていなければ大怪我。「」もストライクは離れていくにも関わらず、IV急騰によりベガ負けを起こすので決して無傷では済みません。FOTMの「」に関しては「」や「、ストラドル」と同じく大怪我であったはずです。

 

いずれにせよ、野田首相のサプライズによりオプション・ショートは総ヤラレです。しかしこれは驚くべき出来事でしょうか。いいえ、そうではありません。この程度の値動きなどは思ったよりも定期的に起きているのです。

 

このようにオプション価格とはオプション特性を持ってそのような荒い値動きをするものだと最初から分かっていれば、そんなものは当たり前の出来事であるのだから、特性を巧みに利用してやれば良いのであって、特に何も問題はありません。

Ep0006【オプション特性を巧みに利用してこそ】
"コールを20枚とプットを20枚売っていた。その日に株式相場が暴落すると、プットが急騰しただけでなく、ボラティリティが急激に上がったせいで、コールまで上昇してしまったんです。それでトレードの両方で……

 

過去レポートにも書いている通り、売り・買いどちらかに隔たるのではなく、その時々の相場に合わせた「巧みなオプション取引」を心掛けていきたいものです。