今回のレポートは「プロテクティブ・プット」から「フルヘッジ・ベア・シンセティック」にスプレッドを組み替えていった内容のレポート(+単発プロテクティブ・プット)。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」については前号のレポートに詳しく書いているので今回は割愛。前号のレポートは以下から。
それではオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。
2020.03.17(火)20:00 プロテクティブ・プット 欧州市場午前
火曜日の欧州市場。欧州市場がオープンし先物は下げ加速、合わせてプットIVは+7%となった。先物のリバウンドに合わせて剥げてきたところで、いつものように「プロテクティブ・プット」をエントリー。
2020.03.18(水)00:20 NY市場午前
NY市場オープン後にダウは一時20000ドル割れ、先物も下落に転じた。しかしすぐに全戻しし、IVもじわりと剝げてきている。ここまでの「先物下落でプット盛り」一辺倒の相場から、明確な「環境の変化」が見られる。
ホールド中の「プロテクティブ・プット」にとって厳しい展開になりそうなので、早速スプレッドをイジった。むしろ「敗戦処理」と言うべきか。
プット買玉を@2枚落し、ミニ買い@+1枚とコール売玉を@-2枚を新規建て、合成スプレッドは「フルヘッジ・ベア・シンセティック」とした。前号のレポートと同じ仕様だ。この後のマーケットの進行に応じて必要なら微調整していこう。
2004P12000 @+2枚 140.00円 → 返済 135.00円 (-10,000円)
今回確定損益 -10,000円
合計確定損益 -10,000円
2020.03.18(水)10:35 東京市場午前
水曜日の東京市場午前。この時間、画像内にもあるErisチャートによると「ErisP」>「ErisC」(プットとコール)のIVサヤが広がってきた。つまり「skewが立ち」(skewの変化)が観察できる。前号のレポートにもあるように狙い通りの「上げのP盛りC剥げ」だ。それでは返済をかけていこう。
2020.03.18(水)10:50 プット買落玉
まずプット買玉を落した。引き続きコール売玉を返済注文中。昨日のレポートの返済時とは先物が向かっている方向が違うので返済順序も逆だ。
2004P12000 @+1枚 140.00円 → 返済 120.00円 (-20,000円)
今回確定損益 -20,000円
合計確定損益 -30,000円
2020.03.18(水)10:55 全返済
コール売玉も約定、全返済。次のタイミングを狙っていこう。
2004C20000 @-2枚 117.50円 → 返済 125.00円 (-15,000円)
2006M @+3枚 16781.00円 → 返済 17120.00円 (+102,000円)
今回確定損益 +87,000円
合計確定損益 +57,000円
2020.03.18(水)12:25 東京市場ランチタイム
先ほど前場に「フルヘッジ・ベア・シンセティック」を返済した。ランチタイムのこの時間、先物はレンジ高値17300円付近から反落、「プロテクティブ・プット」をエントリー。
プット買玉は一部約定3/4枚、未約定@1/4枚も引き続き110円で注文中。未約定のせいでデルタは微ショートになってしまっている。
2020.03.18(水)14:00 東京市場午後
結局、プット買玉の未約定@1/4枚は、彼方に置いて行かれてしまった。あるある。だがプットは良い感じに盛ってきたので返済していこう。
2020.03.18(水)14:05 全返済
全返済。次のタイミングを狙っていこう。
2006M @+2枚 17165.00円 → 返済 17000.00円 (-33,000円)
2004P12000 @+3枚 110.00円 → 返済 135.00円 (+75,000円)
今回確定損益 +42,000円
合計確定損益 +99,000円