前号のレポートのつづき。前号のレポートは以下からどうぞ。
それではオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。
2020.07.31(金)22:55 プロテクティブ・プット NY市場オープン
金曜日のNY市場がオープン。日中に「猛反省」の中、「カバード・プット」を返済(前号のレポート)した。心を入れ替えてトレードに臨んでいこう。
NSに入り先物はリバウンド中。この時間のIVは全剥げとなっており、日中に大盛りした分をほぼ吐き出している。
盛り過ぎからの剥げ過ぎと忙しいIVだが、「ボラティリティ・トレード」を実践するわたしにとってIVの変化が大きいことは非常に良いことだと思う。今月(7月)のような無波無風ではメシが食えない。
冗談っぽく聞こえるかもしれないが、過去には半年以上にもわたって無波無風の相場が続いたこともあり、この問題は切実だ。
そのときのIVは10%前後。安いと思って買っちゃヤラレ、まだ安くなるのかと買っちゃ更に安くなり、いやいや、いくらなんでもこれは剥げ過ぎと思ってまた買っちゃヤラレ。これを半年も繰り返していれば、いずれオカネは底をつく。
わたしが「永遠の1枚野郎」(ショッポいポジション)であるのは、そのような苦しい経験を元に熟考に熟考を重ねた上で発案された気高くも尊い資金管理戦略でもあるのだ。
オプション取引なのだから、無波無数ならば売れば良い(セータを抜けば良い)という考え方もある。確かにその通りで異論はない。
しかし過去レポートで書いたような痛い経験から、わたしは(不本意ながらのケースを除き)セータを狙って売らないという信条(セータは無視)を持っている。わたしのオプション取引の経験は10年ほどだが、オプションを(特に低IVの激安オプションを)売ることに全く抵抗がなかったのは最初の1~2年だけだった。
だから今日のように1日にIVが数%も往復してくれるなんて、まるで日照りが続いた後に天からもたらされた恵みの雨のよう。ありがたいことだ。
過去レポートで書いたような痛い経験?以下の過去レポートあたりだろうか。
1日にIVが数%も往復してくれるなんて?ベガについて書いた以下のレポートが参考になると思う。
ようやく本題
さて余談が長くなったしまった。今回はこのタイミングで「プロテクティブ・プット」をエントリー。デルタは微ショートに振り、日中大盛りの欧州剥げ戻しからのNY再度盛り返し(何が何だか)を狙っていこう。
以下はこの時間の市況ツイート。
まもなく金曜NY市場オープン。日中の先物は寄付きから下げ止まらず、-650円の-2%超でクローズ。しかしNSに入るとマーケットは静かになった。この時間の先物は+200円程のリバウンド、IVはプット・コール共に日中盛った分を全て吐き出している#日経225オプション
🔴YouTubeLIVE https://t.co/qarRXeq51j pic.twitter.com/FCAmBVlJP2— ゑもん🐾日経225オプション (@Emon201) July 31, 2020
2020.08.01(土)01:40 ミニ買増玉 NY市場ランチタイム
先物はヨコヨコ変化ナシ。IVは読み通りに盛り直してきた。「デルタ調整」のミニ買増玉@+1枚。
以下、ギルド集会所での会話。
MM 01:19
マーケットメイクやる気ないですね
Emon 01:22
+圏だったナスもマイ転からのサゲ加速という展開なら、MMさん不在は売り方ピンチ
MM 01:28
紛らわしいので改名しようかと思っていますwww
剥げたら手仕舞いの逆サイド狙いでプロC組んだのですが、感触が思わしくないので撤退しました
メイクもIVもブヨブヨです
(夏のおばけでも出そうな感じがしますが、引っ張るとよろしくないですし…)
千葉 01:29
円安が邪魔しましたね
Emon 01:33
チャート的には日本も米もだいぶアカン雰囲気になっているのですけどねー
いまいちシャキッとしない感じですね
一旦ここで買い方一掃の2番底入れた方がいいだろうにとボヤキ
ただけん 01:44
ダウ先のペナント持ち合い上抜けフェイクからの〜落とし…でMSQってのがシナリオ的に面白いかなと。
Emon 01:49
おっとナスもここでマイ転、ここで粘るか、ズルっとくるか
2020.08.01(土)02:00 NY市場午後
ズルっとは……こない。プットIV(ErisP)は今のところは盛り続けているが、先物は止まっている。先物が止まってしまえば金曜ナイトの傾向から、ここまでの盛り直しはさすがに剥げ始めるだろう。
今日はここまでのようだ。どうせ引けまでマーケットの監視は続けるにしても、ここで一旦「プロテクティブ・プット」の返済注文を入れていこう。
2020.08.01(土)02:25 全返済
全返済。次のタイミングを狙っていこう。
2009M @+2枚 21877.50円 → 返済 21820.00円 (-11,000円)
2008P21000 @+1枚 90.00円 → 返済 125.00円 (+35,000円)
今回確定損益 +24,000円
合計確定損益 +24,000円