強烈なマーケット展開に、もうレポートのタイトルが思いつかない(言葉がない)。めちゃくちゃだ。
今晩の「360倍速スマイルカーブ」はこちら。
それではオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。
2020.02.27(木)02:55 プロテクティブ・プット NY市場ランチタイム
昨晩は「今日はここまでのようだ」などと言いつつ「プロテクティブ・プット」を返済(前号のレポート)したが、その後ほどなく安値を更新し22000円割れ。22000円割れの局面ではIVは+6%を超えるまで大盛りに。ダウは一時-950ドル安、VIX高値は30.22ポイントとなった。いつものことだが予想や感覚などは本当に当てにならないものだ。
前号のレポートはこちら。
明けて今日の一日は総じて22000~22500円のレンジを数往復。何と言うか、値動きは荒くなかなか入りずらいマーケットだ。レンジが定まりつつあるのかIVは小幅に剥げている。
NY市場ランチタイムのこの時間、22500円から反落してきたところで「プロテクティブ・プット」をエントリー。先物上昇により剥げたプットを買っていこう。先物がすべってマイナス評価スタートとなってしまった。デルタはニュートラル。
VIXは未だ27ポイント台、先物もIVもヘッドライン次第であっという間に雰囲気が変わる相場なので慎重にいこう。
2020.02.27(木)10:05 東京市場午前
木曜日の東京市場前場。先物の下落に伴い、狙い通りに昨晩に剥げたプットのIVは盛り返してきた。先物の下落にプットが敏感に反応する「ボラティリティ・トレード」祭りの継続を確認。
さて先物は22000円に接近してきた。まもなく中国市場がオープン、「プロテクティブ・プット」をホールドしていこう。
2020.02.27(木)13:30 プット買増玉+ミニ買玉一部返済 東京市場午後
この時間の先物はダラダラと下げ進み、22000円を割り込んでいる。割る込むことに特に意味はないが、マーケットの雰囲気は完全に「あかんヤツ」。ダウは時間外で-400ドルとなっている。ミニ買玉を一部返済しOTMプットを買増玉、デルタをややショートに振っていこう。
2003M @+1枚 22285.00円 → 返済 21935.00円 (-35,000円)
今回確定損益 -35,000円
合計確定損益 -35,000円
2020.02.27(木)15:15 東京市場クローズ
東京市場がクローズ。先物-480円(-2.15%)、VIは31.08ポイント。「プロテクティブ・プット」をNSに持ち越していこう。
2020.02.27(木)16:35 プット買増玉 NSオープン
NSは+200円程の上窓でオープン、IVは1%の剥げ。デルタをショートに傾けていた「プロテクティブ・プット」の評価はガッツリ溶けた。しかし「まだあわてるような時間じゃない」ということで、この好機に戻り売り的プット買増玉@+4枚。それではNYオープンまで気絶投資法といこう。
2020.02.27(木)21:30 欧州市場ランチタイム
先物は上下に振れ幅大きく推移。この時間は日中安値を更新、プットIVはプラス圏へ浮上してきている。合わせてスプレッドの評価は改善し、ペイオフダイアグラム山の左斜面の登攀を開始している。引き続き「プロテクティブ・プット」をホールドしていこう。
2020.02.27(木)23:35 NY市場オープン
NY市場がオープン。欧州株は軒並み-3.5%超、ダウ先は-1.6%前後の-450ドルで推移。VIXは32ポイントまで上昇。合わせてプットIVの急騰によりスマイルカーブの前日比とペイオフダイアグラム山のメーターが振り切れてしまった……。さて返済していこう。
2020.02.27(木)23:45 全返済
先物は「50円は誤差」レベルで乱高下しながら全返済。バラ約定となったので返済価格は平均値だ。次のタイミングを狙っていこう。
2003M @+2枚 22285.00円 → 返済 21750.00円 (-107,000円)
2003P20000 @+3枚 80.00円 → 返済 240.00円 (+480,000円)
2003P18000 @+8枚 25.00円 → 返済 64.00円 (+312,000円)
今回確定損益 +685,000円
合計確定損益 +650,000円