今回のレポートは少々痛々しいかもしれない。SQ週の月曜日に「プロテクティブ・コール」を組み、強烈なセータ(タイムディケイ)に泣かされながら最終売買日ギリギリまで粘ったレポート。2回に分けてお送りする。
それでは一緒に苦しみながらオプション・トレードの現場の様子を詳しく見ていこう。
2020.02.11(火)05:10 プロテクティブ・コール NY市場午後
SQ週の月曜日のNS、まもなくNY市場が引ける。日中は安寄りした後に200円程上昇、その後に全戻しするという謎の展開。NYタイムも終わるこの時間の先物も、特に方向感はなく推移。
日中大引け時点のスマイルカーブ
#日経225先物 #オプション取引 #225op #スマイルカーブ pic.twitter.com/54Zxs3cvcw
— 上野原土下座ゑもん🐾ゑもんレポート/日経225先物オプション (@Emon201) February 10, 2020
明日の東京市場は休場。期近はSQ直前で残2営業日。まもなくNSもクローズするこのタイミングで、期近のコールが大きく剥げてきた。「プロテクティブ・コール」を組んでいこう。
思惑としては現在の先物水準的に今週金曜日のSQに向けて大人は24000円を三度狙ってくるのではないか、との読みがありコール側で組んだ。
ポジションの狙いは休場明けの上窓開けからの先物24000円アタック。つまり「ガンマ・トレード」だ(一応は剥げ買いをしてはいるが、ベガは小さいのでほとんど効果は期待できない※画像のグリークス参照)。いつものようにポジションは小さく取っていこう。
窓を開けるなら上・下どちらでも良い(三対二の法則)が、上記の思惑からデルタは微ロングに合わせたので、上窓であればより良い結果になりそうだ。
SQ直前の「ガンマ・トレード」?
「三対二の法則」?
2020.02.12(水)09:10 東京市場オープン
おはぎゃー。休場明けの水曜日、東京市場がオープン。先物は良い感じに上窓で寄り付いた。がしかし、その後は猛烈な売りに叩かれている。
ホールド中の「プロテクティブ・コール」の評価はプラスではあるものの、これでは爆発力不足だ。しかし「まだあわてるような時間じゃない」。この様子では東京市場では24000円は突破できないだろうから「今夜が山田」。このままザラ場のマーケットをホールドしていこう。
2020.02.12(水)15:05 東京市場大引け
東京市場がクローズ。引けにかけて先物上げどもコールは無慈悲に減価。スプレッドの評価はまったく好転しない。タイムディケイ、ツラいっす。頼れるのは+ガンマ(+G)のみ。「プロテクティブ・コール」をNSに持ち越していこう。思惑通り24000円を狙ってくるのであれば経験則的に今晩NYタイムになるはずだ。さて、NSは如何に。
タイムディケイってなに?
次号につづく。