前号のつづき。
2020.01.30(木)20:00 欧州市場午前
NSの欧州市場午前。まもなくWTOが始まると思うが結果のアナウンスは何時になるのかは不明。今日は日中からスマイルカーブの変化が興味深い。この時間はNTM~OTMプットが盛り、FOTMは剥げる山型となっている。
日中お昼過ぎのスマイルカーブとは真逆(前号のレポート参照)の形。前号のレポートのWINとLOSEのスプレッドの例を元に、どのスプレッドが利益を生み、損失となっているか脳内でシミュレーションをしてみよう。
2020.01.31(金)00:45 NY市場午前
NYタイム午前。地味に持ち直していた米株だがこの時間になって急落。合わせて先物も急落しザラ場安値と並んだ。プットのIVは+2%ほどの大盛り。ホールド中の「プロテクティブ・プット」の評価は更に拡大した。
今のは「セリングクライマックス」っぽく見えなくもなかったが、もう少し下がありそうな気もする。とりあえず一旦の底にはなりそうな雰囲気。いやどっちやねんと突っ込まれそうだ。つまりよく分からなくなったということなので、ここはプットIVが盛り終わり、「ErisP」のカックンが見えたタイミングで返済してしまおう。
「ErisP」のカックン?
さて、表題にある「カバード・プットの鉄板エントリーのタイミングとは?」だが、これは紛れもなく「プットが盛りのピークを付け剥げ始めたとき」だ。
Lv0074【カバード・プットの鉄板エントリーのタイミングとは?精度を高めるコツやテクニック】+177,000 JPY2018年の年末までレポート内で「いつものアレ」というと「プロテクティブ・コール」のこと……
大抵のケースでは最も盛るプットは高次グリークである「ボンマ = vomma」(ベガのベガ、別名ボルガ = volga)が最大値を示す位置だが、それはおよそデルタ-0.1のストライク(このストライクのことをわたしは勝手にErisPと名付けている)の付近だ。盛るも剥げるもこの位置が最も激しく変化する。感覚で覚えておくと便利。
Lv0068【プロテクティブ・プットを「ギルドの訓え」通りに】 +65,000 JPY"僕は底で買おうとはしないし、天井で売り抜けようとも考えない。機が熟すまでトレードはしな……
2020.01.31(金)01:00 全返済
「ErisP」のカックンきた(画像に示した位置)。即座に全返済。次のタイミングを狙っていこう。
2003M @+3枚 23130.00円 → 返済 22860.00円 (-81,000円)
2002P22000 @+3円 67.00円 → 返済 135.00円(+204,000円)
今回確定損益 +12,3000円
合計確定損益 +123,000円
2020.01.31(金)10:15 その後、明けて東京市場
朝方に「WHO緊急事態宣言、ただし人の移動は制限しない」と何とも???なアナウンスが流れ、金曜日の東京市場は大幅反発。この時間の先物は+400円高となっている。
「スマイルキャッチャー」の追跡「シミュレーション」の画像をうpしておこう。昨晩に返済した「プロテクティブ・プット」は明けて東京市場前場この時間では損失となっている。「プロテクティブ系は鮮度が命」、返済のタイミングはエントリーのタイミングよりも重要なのかもしれない。