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Ep0046【「コロイ」シーズン1/第06話-勝率とPOR(ペイオフレシオ)の重要性】

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Ep0041【「コロイ」シーズン1/第01話(目次)-生粋のシステムトレーダー】
今回から連載していくレポートは、システムトレーダーとして現役で活躍する「コロイ」氏にインタビューを行ったものである。実は彼は以前の「3.11東日本大震災の一週間」というレポートにも登場している人物だ。……

 

■ではBO戦略の弱点をお聞きします。プライスがN日の新高値を付けたので、あなたはロングを取ったとします。しかしそれはダマシでプライスは元のレンジに戻ってしまいました。通貨市場ではこのようなケースが非常に多いと思いますが、いかがですか?

□ああ、ほとんどのケースでそうですよ。それは弱点というか、当たり前のことですね。

 

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・ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)

 

■その場合は損切りで対応しますよね?

□もちろん。あらかじめ決められた※ATRを逆行した時点で損切りします。

 

※ATR

アベレージ・トゥルー・レンジ。マーケットのボラティリティー(変動幅)を計る指標。TR(トゥルー・レンジ)をEMA(指数移動平均)化して表す。

 

■ほとんどのケースがダマシだと仰いましたが、つまりほとんどのケースは損切りとなるということですか?

□そうです。レンジ・トレンドは事後観察で初めて判明するものです。後からチャートを見ればレンジりながらもトレンドを描いているときもあります。しかしこれら全てポジションを取るときには、これからどうなるかを知ることはできません。だから全てのシグナルに忠実に従わなくてはなりません。勝率は悲しいほど低い、これはトレンドフォローの宿命です。

 

■本物のBOとダマシのBOを見分ける方法はないのでしょうか?

□ポジションを取る時点では、絶対に見破ることはできません。全ては事後にわかることです。よく「今回のはダマシだと思ったんだよね」などというトレーダーの会話を耳にしますが、そんなことがあの時点では分かるはずはないのです。

 

・勝率とPOR(ペイオフレシオ)

 

■しかし何らかの方法でシグナルをフィルターすることによって、勝率を上げることができるのではないでしょうか?

□できませんね。フォルターはよく議論される内容ではありますが、意味のあるほど効率的なフィルターは存在しないでしょう。勝率が上がっても※PORが下がっては意味がありませんから。意味があるとすれば、運用者の精神的苦痛を和らげる程度の話でしょう。

 

POR

ペイオフ・レシオ(Payoff Ratio)、「PR」と表記する場合もある。

 

POR

= ((利益の総和/勝ち枚数)/(損失の総和/負け枚数))

= (平均利益/平均損失)

 

勝率とPORは密接な関係にあり、勝率35%のトレンドフォロー手法の場合、POR=1.86が損益分岐となる。勝率を元にした損益分岐PORの求め方は以下の通り。

 

損益分岐POR

= (敗率/勝率)

 

■勝率だけを上げようとしても意味はないということですね。

□そうです。これは重要なことです。勝率なんてそれ単体では全く意味のない値であり、PORと一緒に比較しなければ利益が出ているかどうかすら判断できません。「勝率9割」だが「1割の負け」で全てを吹き飛ばした、なんて良くある話でしょう。フィルターで勝率を上げればPORは下がりますので、大抵の場合パフォーマンスは低下するか良くて同程度です。それでは無駄にシグナルを複雑化しただけであり、結果的にそれは悪いシグナルになるでしょう。

 

■複雑化も良くないのですね?

□当然です。好んで複雑化するトレーダーもいますが、わたしはそうは思いません。削ぎ落せるものは全て削ぎ落し、最もスリムでシンプルな形で発せられる売買シグナルがベストでしょう。

 

■なるほど。

□損失は経費です。ダマシは相場というゲームの一部なのです。トレンドフォローをやるなら無駄にイジって勝率を上げようとせず、甘んじて低勝率を受け入れる覚悟を持っていなければなりません。

 

・自らトレードルールを作ったか

 

■そうするとあなたのBO戦略では全ての損失をカヴァーし、なおかつ最終的には利益を残せるということですか?

□そうです。損失は気になりませんね。なぜかというと、大きなトレンドはいつか必ずやってくるからです。こればかりはどのマーケットでも普遍の法則でしょう。トレンドがやってきたときに、それまで被った損失など十分に取り戻すことができます。

 

■想定以上にレンジが長引いて損失がかさんできても、精神的なダメージはありませんか?

□全くありません。むしろレンジが長引くことは、トレンドフォローにとって喜ばしいことです。レンジが長引けば、来るトレンドも相応に大きなものとなります。

 

■しかし一般的なトレーダーは連敗が続くと、精神的に耐えられずに途中でトレンドフォローシグナルを捨ててしまうものです。しかもあなたのBO戦略では、最高値を買い最安値を売っていかなければなりません。その戦略は精神的にも実行が難しいものです。

□なぜ一握りのトレーダーしか成功していないのかを知れば、誰にでも従うことのできるシグナルなど価値はないものだということがわかるでしょう。

 

■トレンドフォローでやると決めて、それを続けることができるトレーダーと、できないトレーダーは何が違うのでしょうか?

□損益構造も含めてトレンドフォロー戦略の仕組みと意味を熟知した上で、自らトレードルールを作ったか、そうではないか。

 

■ほかには?

性格的にトレンドフォロー向きであるか、そうではないか。

 

(次号につづく)

 

Ep0047【「コロイ」シーズン1/第07話-システムトレードの信頼性と規律】
(目次ページへ戻る) ■トレンドフォローであることは良く分かりました。注文の執行はシステムですか?それとも裁量ですか? □システムです。1日に3回、エクセルが売買シ……

 

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Ep0041【「コロイ」シーズン1/第01話(目次)-生粋のシステムトレーダー】
今回から連載していくレポートは、システムトレーダーとして現役で活躍する「コロイ」氏にインタビューを行ったものである。実は彼は以前の「3.11東日本大震災の一週間」というレポートにも登場している人物だ。……