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Ep0050【「コロイ」シーズン1/第10話-トレードの資金管理とポジションサイジングの必読本】

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Ep0041【「コロイ」シーズン1/第01話(目次)-生粋のシステムトレーダー】
今回から連載していくレポートは、システムトレーダーとして現役で活躍する「コロイ」氏にインタビューを行ったものである。実は彼は以前の「3.11東日本大震災の一週間」というレポートにも登場している人物だ。……

 

■マーケットの期待値は流動的ですからね。なぜサイジングに「f」を使わないのですか。

□それですよ、マーケットの期待値は流動的だからです。あくまで「f」は過去の相場をもとに最終損益を最大にする関数です。相場が流動的なら「f」も流動しますし、その運用過程にはシステムを停止させなければならないほどのDDを伴うため、実運用としては扱いづらいと判断しました。

 

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・ラルフビンスのオプティマルf

 

※f
オプティマルfケリー基準をもとにラルフ・ビンスが考案したポジションサイジング戦略の一つ。数学的に資金を最大化することができる公式として知られ、その理論はポートフォリオのポジションサイジングや、異なるシステム単位のポジションサイジングとしても応用することができる。

 

 

■先の破産確率からDDを想定内を抑えた、ハーフやクォータ、またはそれ以下の「f」を使用すれば良いのではないのでしょうか?

□そのように「f」を使うのなら、もはやサイジングは「f」ではなくても良いでしょう。フル「f」だからこそ「f」でサイジングする意味があると思いますが。

 

■前回の「未完投機家」氏のインタビューでは、幾何平均を閾値として、ゼロを下回った場合には固定比率サイジングから単枚トレードへ変更することでDDの進行を鈍化させることができると仰っていましたが、いかがですか?

□そのとおりだと思います。幾何平均ではなく、PRRゼロを閾値としても良いと思います。いずれにせよゼロを下回った場合、固定比率サイジングでは利益が残せないほどシステムが劣化していることを表していることは明白です。だからそういった期間は最小売買単位でやり過ごすのが良いと思います。

 

幾何平均
オプティマルfの算出過程で得られる値。算式は、

HPR = 1+代入f値*(-トレード損益/最大損失) ※トレード毎に算出。

TWR = Π(HPR) ※代入f値毎に算出。

幾何平均(G) = TWR^(1/n)

n = トレード回数

代入f値 = 0.01から0.99まで値

 

PRR

悲観的リターンレシオ(PRR)。結果の幾何平均で評価を行うことから、より厳格なパフォーマンスを計る場合に用いられる。算式は、

PRR = (((W-(W^(1/2)))/(W+L))*(SW/W))/(((L+(L^(1/2)))/(W+L)*(SL/L))

W = 勝ち枚数

L = 負け枚数

SW = 利益の総和

SL =損失の総和

AW = Av利益

AL = Av損失

T = 総トレード枚数

 

・ドローダウンからの回復

 

■しかしその場合、固定比率サイジングからトレードサイズをいきなり最小売買単位に変更すると、システムが好転してもDDの回復に大きな遅れが生じます。こちらはどのように対処しますか?

 

(ここでインタビューの様子を聞いていた未完投機家も会話に加わった)

 

□未完投機家: 問題はそこですよ。システムの劣化を認めて単枚トレードに移行することはいくらでもできますが、その後にシステムを通常モードに復帰させる問題を解決しない限り、このアイデアはシステムに実装できませんよ。

 

: DD進行は抑えたいけどDD回復は早めたいって訳ですよね。この2つの問題は完全に相反する内容的です。

 

■システムが好転したときに、単枚トレードから今度はいつ固定比率に復帰させるかという問題に、解決方法はありそうですか?

 

□未完投機家: システムが好転したと認める根拠をどう定めるかですね。

 

: 再びパフォーマンスが閾値を上抜けたときに好転と見なす、とかですかね。

 

■閾値を割り込んで単枚トレードになっているので、そう簡単には上に戻らないのでは?幾何平均もPRRも厳しいパフォーマンス指標ですので、簡単には上向きません。

 

□未完投機家: 現実には単枚運用に移行していますが、裏で固定比率サイジングを行っていたらと仮定した架空パフォーマンスを作り追いかける方法もあるかな。

 

: しかしDD回復の次はまたしばらくDD期間になるので、DDが回復する前に固定比率に戻さなくてはいけませんよね??だからもっと早くシステムの好転を予期しなければ。

 

・利は伸ばしたいが、利を吐き出したくない

 

■パフォーマンスの上向きに比較的敏感に反応する指標が必要だということですね?それなら良い心当たりがあります。わたしが1年ほど前に試したポジションサイジング指標です。それと投資家のためのリスクマネジメント~収益率を上げるリスクトレーディングの真髄」(ケニス・L・グラント著:パンローリング出版)で、この問題の解決方法に言及していました。わかりました。この問題は複雑なのでまた後ほど話し合うとして、今はインタビューを先に進めようと思います。

 

□未完投機家: 「利は伸ばしたいが、利を吐き出したくない」という問題と同じですね。答えがあればいいのですが。

 

: システムトレードでこの問題が解決できれば、多くの不安が解消されますので、非常に有意義な話し合いだと思いますよ。

 

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日経225オプション取引を実践するにあたり、勉強になった本を厳選ピックアップしていきます。多くは10年~20年前に出版されたものですが未だに色あせない名著で、特に1位~5位は必読です。随時更新……

 

2019.08.13追記

 

(次号につづく)

 

Ep0051【「コロイ」シーズン1/第11話-利食いのための利食いはせず】
(目次ページへ戻る) ■内容をガラッと変えましょう。頭も切り替えてください。ストップ注文はどこに置くのですか? □ポジションからロングの場合は2.0ATR逆行した位……

 

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Ep0041【「コロイ」シーズン1/第01話(目次)-生粋のシステムトレーダー】
今回から連載していくレポートは、システムトレーダーとして現役で活躍する「コロイ」氏にインタビューを行ったものである。実は彼は以前の「3.11東日本大震災の一週間」というレポートにも登場している人物だ。……