日経225オプション目線の【つぶやき録】。このページは2021.06.14(2021.06MSQ明け)~2021.07.09(2021.07SQ)までとなります。他の期間については以下の目次ページから辿ってください。

(参考リンク)
- 2021.06.14(月)【06MSQ明け】
- 2021.06.15(火)【FOMC控え】
- 2021.06.16(水)【明朝2700時FOMC】
- 2021.06.17(木)【FOMC通過、明日はBOJ】
- 2021.06.18(金)【BOJ無風通過】
- 2021.06.21(月)【先物-1000円超】
- 2021.06.22(火)【先物+800円】
- 2021.06.23(水)【特にやることナシ】
- 2021.06.24(木)【本日もやることナシ】
- 2021.06.25(金)【やっぱりやることナシ】
- 2021.06.28(月)【IV12%台の世界】
- 2021.06.29(火)【特に異常ナシ(自宅警備員)】
- 2021.06.30(水)【オプション・トレードはこの繰り返し】
- 2021.07.01(木)【フルヘッジ・ベア・シンセティック9営業日目】
- 2021.07.02(金)【フルヘッジ・ベア・シンセティック10営業日目】
- 2021.07.05(月)【ベアシンにポジション追加】
- 2021.07.06(火)【ベアシン12営業日目】
- 2021.07.07(水)【魔水、朝寄り一時-500円超】
- 2021.07.08(木)【07SQ最終売買日】
- 2021.07.09(金)【07SQ値27726.72】
2021.06.14(月)【06MSQ明け】
06MSQ明け、月曜日の東京市場がクローズ。先週金曜日の06MSQ値は「29046.40」で決まった。先物は+200円ほど、IVはATMで13%台まで低下。
今週は水曜日に「FOMC」、金曜日に「BOJ」が控えている(03MSQ明けと同じパターンだ)。
今は積極的なポジションを取っていく相場環境ではなさそうに思えるが、「イベントプレイ」は別腹。もしかしたら貴重な収益機会が訪れるかもしれない。
03MSQ明けからのマーケットの展開を復習して、今週いざ「イベントプレイ」のチャンスに恵まれたときに備えておきたいところ。
(参考レポート:03MSQ明けからのマーケットの展開)

(参考レポート:イベントプレイ)



2021.06.15(火)【FOMC控え】
火曜日の東京市場がクローズ。先物は+300円ほど、IVは緩やかに「上げのP盛りC剥げ」型に推移。この後NSのNYタイム午後に「FOMC」一日目が控えている。「イベントプレイ」を狙って観察していこう。
2021.06.16(水)【明朝2700時FOMC】
水曜日の東京市場がクローズ。先物は-150円ほど。IVはV型に盛り、ATMで14%台まで上昇。
先物は明朝に控える「FOMC」を前に様子見の姿勢。しかしIVはV型に(微)盛り、マーケットからやや地味目の警戒感が感じ取れる。ここまで03MSQ明けとほぼ同じ展開となっており、「イベントプレイ・前段ポジション」の焼き直しトレードが有効そうに思える。チャンスがあれば(たぶんある)逃さず拾っていきたいところ。
以下のリンクから03MSQ明けからの先物・IVパターンと、コメントを再確認していただければと思う。チャンスがなければ(ここまでのIVの反応が地味なので、取れても大きくは取れなさそうだから)無理撃ちせずにスルーしていこう。今週はもう一発、金曜日に「BOJ」も控えている。

2021.06.17(木)【FOMC通過、明日はBOJ】
木曜日の東京市場がクローズ。先物は-250円ほど。IVは「下げのP剥げ盛り」、ATMで15%まで盛ってきた。明日の東京市場は「BOJ」が控えている。引き続き「イベントプレイ」を狙ってチャンスを見つけることができれば仕掛けていきたい。
2021.06.18(金)【BOJ無風通過】
金曜日の東京市場がクローズ。「BOJ」を無風で通過し先物はヨコ、IVもヨコ。今週の「イベントプレイ」もイマイチ(なんなら全く)盛り上がらなかった。まあ仕方がない。来週は主だったイベントもなく、積極的に仕掛けていきづらいマーケット環境が続く。
2021.06.21(月)【先物-1000円超】
週明け、月曜日の東京市場がクローズ。先週金曜日のコメントに「積極的に仕掛けていきづらいマーケット環境が続く」などと書いたそばから、先物は-1000円超をやった。IVはOTMコール(ErisC)で最大+5%ほど、OTMプット(ErisP)で最大+4%ほど、ATMで最大+7%ほどの大盛りとなった(特盛ではない)。先物の日足も見てみよう。
うーん、レンジの下限となっている27000円を割れるほどの水準まで更に先物が押せば、久しぶりの特盛も期待できそうだが、現状の28000円程度ではマーケットの本格的動揺を誘うのは難しそうだ。
先物-1000円と言われると値の大きさだけで一瞬ドキッとしてしまうが、この先物水準で-1000円は-3.5%程度だし、冷静になれば「……の割にはあまり(むしろ全然)盛らんね」というのが本音。やっぱり積極的にポジションを取っていきづらい。
ということで、そんなときのお決まり「いつものアレ」。「ギルド集会所」【#08_盆栽苑_ゑもんレポート附属_盆栽職人さん見習い募集中】(盆栽職人・名人を目指す真剣なチャンネル。実弾・シミュレーションを問わず実りある議論をしていきましょう!)チャンネルから。
Emon 12:57
久しぶりにおじゃましまーす
ベアシン(フルヘッジ・ベア・シンセティック)から盆栽スタート
先月にもお世話になった「フルヘッジ・ベア・シンセティック」を仕掛ける良いタイミングが到来したと思う。積極的にベガを傾けたくないとき(ボラティリティ・トレードをやりたくないとき)に便利に使えるのがシンセ系の魅力。その心と意図と理屈は先月のパターンと全く同じなので、以下のリンクなどをご参照いただければと思う。

大引け時点の「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価も貼っておこう。
先月に組んだ「フルヘッジ・ベア・シンセティック」のパターンでは、05SQ明けから06MSQ最終売買日までの20日間、成分無調整でレベル5の自動運転をすることとなった(良いのか悪いのか退屈だったが、シンセとはそういうものだ)。今回はどのような展開となるのだろうか。今回も追跡していってみよう。
2021.06.22(火)【先物+800円】
火曜日の東京市場がクローズ。先物は+800円ほど、IVは「上げのP盛りC剥げ」型に全剥げ散らかり、FOTMプットのみ盛り。昨日の盛り分をすべて吐き出し、ATMで16%台まで低下した。以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」2営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+47円に膨らんだ。この後NS以降、特に問題が起きないようであれば、引き続きポジションをホールドし、ウォッチしていこう。
2021.06.23(水)【特にやることナシ】
水曜日の東京市場がクローズ。先物はほぼヨコ、IVはV型に剥げ、ATMで15%台まで低下。以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」3営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+75円に膨らんだ。マーケットは静かでホールド以外、特にやることナシ。引き続きポジションをホールドし、ウォッチしていこう。
2021.06.24(木)【本日もやることナシ】
木曜日の東京市場がクローズ。先物は完全にヨコヨコ、IVはATMで14%台まで低下。以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」4営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+97円まで膨らんだ。マーケットは停止しており、スプレッドも特に触る必要ナシ。引き続きポジションをホールドし、ウォッチしていこう。
2021.06.25(金)【やっぱりやることナシ】
金曜日の東京市場がクローズ。先物は+220円ほど、IVは「上げのP盛りC剥げ」(しかしコールは微剥げ)でATMで14%チョード。以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」5営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+101円まで膨らんだ。ペイオフダイアグラムは「カバード・コール」山の頂上を通り越し、右谷を下ろうとしている。おかげでデルタはミニ1枚分ほどショートに傾いた。スピードの速すぎる先物上昇はこの「フルヘッジ・ベア・シンセティック」にとってあまり都合が良くない。
今の段階では特に何かスプレッドをイジる必要はないが、この後NSに更に先物上昇が進むようであれば、何らかの調整をしていったほうが良いかもしれない。引き続きポジションをホールドし、ウォッチしていこう。
2021.06.28(月)【IV12%台の世界】
週明け、月曜日の東京市場がクローズ。先物は完全ヨコヨコヨコヨコ。IVはATMから全剥げとなり、ついに12%台となってしまった。期近残存は8.74営業日、期先は31.74営業日。
以下にIV12%台の世界のオプションボードを記念パシャリしておこう。繰り返しになるが期近の残存は8.74営業日、期先は31.74営業日だ。
そして以下の過去レポートのリンクから推定IV95%前後(残存9.36日)、およびIV61%台(満期前日・最終売買日)のオプションボードのオプション価格の現値を比較していただきたい。


オプションをイジるとき、先物の動きや方向性(デルタ)、または時間経過(セータ)ばかり気にしてしまいがちだが、それはとても教科書的で実践的(実戦的)とは言えない。実はオプション価格に最も破壊的な影響を与える値は「IV」だ。これはBS式(ブラック・ショールズ方程式)の構成を見ても分かる。
(参考レポート:ブラック・ショールズ方程式の構成)

IVの増減はオプション・グリークスの「ベガ」に作用する。組まれた合成スプレッドの「ベガ値」は、IVの増減1%当たりの評価損益額を示し、やっぱりスプレッドの評価損益に最も影響を与える。
だからオプション取引にとって「IV」や「ベガ」は絶対に無視できない値であり、リアルタイムなスマイルカーブ(先物なんか眺めなくて良いからスマイルカーブ命)やスプレッドの「ベガ値」は確実に把握しておく必要がある。
「オプション取引はボラティリティの取引=ボラティリティ・トレード」。控えめに言っても、これらの理解ナシにオプション取引の長期的な成功はあり得ない(とハッキリキッパリ、ギルドの始祖が申しておりました)。
それでは以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」6営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+132円まで膨らんだ。ペイオフダイアグラムは「カバード・コール」山の右谷から頂上まで引き返し、山頂ピーク付近に留まっている。ミニ1枚分ショートに傾いていたでデルタは、都合良くほぼニュートラルに戻った。今の段階では特に何かスプレッドをイジる必要はなく、このまま引き続きポジションをホールドし、ウォッチしていこう。
(参考レポート:これらの理解ナシにオプション取引の長期的な成功はあり得ない)


2021.06.29(火)【特に異常ナシ(自宅警備員)】
火曜日の東京市場がクローズ。先物は-200円ほど、IVは少しV型に盛り、ATMで13%前後。期近残存は7.75営業日、期先は30.75営業日。以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」7営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+133円と変わらず。ペイオフダイアグラムは「カバード・コール」山の山頂ピーク付近に留まっており、IVも特に変化はない。今の段階では特に何かスプレッドをイジる必要はないだろう。引き続きポジションをホールドし、ウォッチしていこう。
2021.06.30(水)【オプション・トレードはこの繰り返し】
水曜日の東京市場がクローズ。先物はヨコ、IVは少しV型に盛り、ATMで12%台(ほぼ変わらず)。期近残存は6.75営業日、期先は29.75営業日。以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」8営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+139円とほぼ変わらず。ペイオフダイアグラムは「カバード・コール」山の山頂ピーク付近から左谷を下りぎみ。
上の画像にある「時間的影響を排除したスマイルカーブ」によると、IVは期近<期先となっており、OTMプットでその傾向が顕著だ。また先物はだいぶ上値が重い印象になってきた。つまり期近プットが期先よりも割安でマーケットは目先は楽観的、ということがIVの観察から理解でき、その楽観が悲観に変わるほどの急落(続落)に見舞われたときはプットが超特盛となる可能性を秘めている。火山のマグマのよう。
だからと言っていつ起こるかも分からない火山の噴火を期待して、今からプットを買っておくことなどはできない(低IV・低反応の相場が1年以上続くこともある)。今からオプション・ロングで頑張らなくても、イージーモードの相場はそのうち必ずやってくる。
われわれオプション・トレーダーにできることと言えば、今のヌルい環境が破壊されるタイミングで巻き込まれて逝かないよう、現在の自分の立ち位置(ポジション)を熟考すること。そして次に来たるべきハイボラティリティ相場でどのように振る舞うつもりなのか、準備をしておくことくらいだろう。
スマイルカーブをよく観察して自分なりの解釈(スマイル物語)を付けて準備、そして「環境の変化」に備えてあらかじめ構えておく、オプション・トレードはこの繰り返しだと思う。
(参考レポート:時間的影響を排除したスマイルカーブ とは)

2021.07.01(木)【フルヘッジ・ベア・シンセティック9営業日目】
木曜日の東京市場がクローズ。先物は-100円ほど、IVは少しV型に盛りだが、ATMは13%台とほぼ変わらず。期近残存は5.75営業日、期先は28.75営業日。以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」9営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+130円とほぼ変わらず。ペイオフダイアグラムは「カバード・コール」山の左側緩斜面で停滞。引き続きポジションをホールドし、ウォッチしていこう。
2021.07.02(金)【フルヘッジ・ベア・シンセティック10営業日目】
木曜日の東京市場がクローズ。先物は+100円ほど、IVは少しV型に盛り、ATMは変わらず13%台。期近残存は4.75営業日、期先は27.75営業日。以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」10営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+146円に膨らんだ。しかしペイオフダイアグラムは「カバード・コール」山の山頂がオプションのディケイにより自然と右にズレていくことから、相変わらず左側緩斜面で停滞中。引き続きポジションをホールドし、ウォッチしていこう。
2021.07.05(月)【ベアシンにポジション追加】
週明け、07SQ週。月曜日の東京市場がクローズ。先週金曜NSに「NFP」を無風で通過した先物は-200円ほど、IVは少しV型でATM剥げのOTM以遠盛り。ATMのIVは変わらず13%前後。期近残存は3.75営業日、期先は26.75営業日。
以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」11営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+124円に萎んだ。ポジションを建ててから11営業日が経過したことで、コール売玉とプット買玉はディケイによりスプレッドに貢献できないほど萎んだ。つまり当初の「フルヘッジ・ベア・シンセティック」は、今となってはほぼ先物0.2枚(ミニ2枚)のロング、と言う状況。
そこでコール売玉とプット買玉の増玉(グリークスの補充)をする方向で調整を行ったのが上の画像。どこを何枚枚玉したのか、参考にしていただければと思う。これで引き続きポジションをホールドし、ウォッチしていこう。
なお今晩NSは米国市場が休場となるのでマーケットは無風となりそうだ。しかし一応07SQ週なので、ここで変に気を抜かないようしっかりと「自宅警備員」をしていこう。
2021.07.06(火)【ベアシン12営業日目】
火曜日の東京市場がクローズ。先物はヨコ、IVはV型、ATMのIVは12%台に低下。期近残存は2.75営業日、期先は25.75営業日。
以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」12営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+144円まで回復。先物現値はペイオフダイアグラム山の山頂付近。今晩からNY市場が戻ってくる。「魔水・魔木」を警戒しながら引き続きポジションをホールドし、ウォッチしていこう。
2021.07.07(水)【魔水、朝寄り一時-500円超】
魔水の東京市場がクローズ。先物は-300円ほど、IVは期近V型盛り、期先全盛り、ATMのIVは期近期先とも16%台に上昇。期近残存は1.75営業日、期先は24.75営業日。「魔水」の朝寄り後に一時-500円ほどとなった東京市場は、SQ週の「専業メシネタ」を仕掛ける良いタイミングとなったかもしれない。
以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」13営業日目の追跡記録。
「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は+107円まで萎んだ。NSも引き続きポジションをホールドし、ウォッチしていこう。
2021.07.08(木)【07SQ最終売買日】
木曜日の東京市場がクローズ。先物は-250円ほど、IVは期近V型盛り、期先も全盛り。期先ATMのIVは17%台まで上昇している。期近残存は0.75営業日、期先は23.75営業日。
明日朝の07SQを控えてなーんか怪しい雰囲気満々で終わった東京市場だが、NSも良く見ていこう。以下は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」14営業日目の追跡記録。
07SQ最終売買日までウォッチしてきた「フルヘッジ・ベア・シンセティック」の評価損益は、結局+65円まで萎んで〆。また良いチャンスがあれば組んでいこう。
2021.07.09(金)【07SQ値27726.72】
07SQ日、金曜日の東京市場がクローズ。07SQ値は「27726.72」で決まった。先物は東京前場に一時-750円超、しかし後場に入ると日銀さんっぽい感じで引けは-100円まで下げ幅を縮小するという、久しぶりに荒い(熱い!)展開。
IVも先物につれて±3%ほど変動し「下げのP剥げC盛り」型。新限月の期近8月限の残存は22.75営業日、期先は42.75営業日。
今日は「フルヘッジ・ベア・シンセティック」を仕込む良いチャンスとなったようだ。なお、昨日NSにレポートを1本上げているので興味がある方はご覧いただければと思う。以下のリンクからどうぞ。
